ソニー:プレイステーションネットワーク欧米で1カ月ぶり再開 日本などは近日中 

 家庭用ゲーム機「プレイステーション3」のインターネットサービス「プレイステーション・ネットワーク(PSN)」などから大量の個人情報が流出した恐れがある問題で、ソニーは個人情報を守る安全管理措置を導入し、14日(米国時間)から段階的に米国や欧州でサービスを再開したと発表した。4月21日の停止以来、約1カ月ぶり。日本やアジア地域は近日中に再開の予定。

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 PSNは、ゲームソフトの購入や体験版のダウンロード、チャット、映像配信が楽しめるサービスで、プレイステーション・ポータブル(PSP)やPCでも利用可能。今回再開したのは、ゲームのインターネット対戦など一部の機能。全面復旧は5月中の見通し。

 ソニーによると、情報セキュリティー専門会社と連携し、より高度なセキュリティー技術を導入し、システムへの侵入や脆弱(ぜいじゃく)性を監視するソフトウエアを追加するなどしたという。再開に当たり、ソニーの平井一夫副社長は顧客とネットワークサービスのユーザーに謝罪したうえ「今回の事態で明らかとなった課題に対処するため、あらゆるレベルで積極的な対策を実行し、個人情報を守る体制を構築しています」とのコメントを発表している。

 同問題は、4月17~19日(米国時間)にサービスがつながりにくくなるなど不審な状況があったことから、21日にサービスを停止して詳細に調査したところ不正アクセスが判明。約7700万件のサービスの登録者の氏名、住所、Eメールアドレス、パスワードとIDなどが流出した恐れがあるという。ソニーは、世界的ハッカー集団「アノニマス」とトラブルになっており、他のサーバーで攻撃を受けるなどしたことを明かしている。(毎日新聞デジタル)

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