MD松尾のヒット解析:GW明けで厳しい売り上げに 「アキバズトリップ」「グングニル」に期待

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが9~15日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 ゴールデンウイーク(GW)も終わり、一年のうちで一番売り上げの厳しい時期が到来しました。全体的にソフトの売り上げも落ち込んでいるため、上位でも差はわずかです。そんな今回もトップは「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル」(DS、スクウェア・エニックス)。引き続き安定した売り上げを維持しています。2、3位も「パタポン3」(PSP、SCE)、「プロ野球スピリッツ2011」(同、KONAMI)と発売済みのタイトルが並び、新作のトップは、「スティールダイバー」(3DS、任天堂)でした。

 ◇今週の動き

 トップは、新作の「アキバズトリップ」(PSP、アクワイア)と、定番となった「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル」の一騎打ちと予想。東京・秋葉原を舞台にし実在の店舗も登場する「アキバズトリップ」は予約も好調で期待できそう。2番手も新作の「グングニル」(PSP、アトラス)と「パタポン3」が争う展開になりそうです。

 ◇ランキングは次の通り(5月2~8日・TSUTAYA調べ)

1位 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル(DS)

2位 パタポン3(PSP)

3位 プロ野球スピリッツ2011(PSP)

4位 スティールダイバー(3DS)

5位 最後の約束の物語(PSP)

6位 プロ野球スピリッツ2011(PS3)

7位 涼宮ハルヒの追想(PSP)

8位 涼宮ハルヒの追想(PS3)

9位 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇(PSP)

10位 ファイナルファンタジー4 コンプリートコレクション(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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