16日、胃がんのために亡くなった俳優の児玉清(本名・北川清)さん(享年77)の通夜が20日、東京・護国寺の桂昌殿で行われ、俳優の阿部寛さん、谷原章介さん、女優の松たか子さん、天海祐希さん、俳優の反町隆史さんと松嶋菜々子さん夫妻ら親交のあった芸能人や、学習院大で児玉さんを見いだした篠沢秀夫名誉教授ら著名人を含め900人が訪れ、400の供花が届けられた。
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児玉さんと映画で共演した俳優の阿部寛さんは「信じられない。素晴らしい方だと思っていた。いつも見守られながら撮影をしていて、またご一緒したかったし、話したかった。ああいう方は先輩の中でも少ないと思うんです。80代、90代までずっと仕事をしてほしかった。もう少し、いてほしかった」と悲しんだ。また「(児玉さんは)いろんな作品に出ていらした方。当時の話や児玉さんがこの世界に入ってからの歴史を聞きたかった」と話した。女優の司葉子さんは「知的な人でした。そういう役が多かったですね。最近テレビですごい活躍なさってて。まだまだ続くかなと思っていたのに亡くなっちゃうんですもんね……」と児玉さんをしのんだ。
ほかに女優の多部未華子さん、俳優の玉木宏さん、八嶋智人さん、お笑いコンビ「タカアンドトシ」、小説家の北方謙三さん、ニュースキャスターの安藤優子さんらが訪れた。
児玉さんは1934年、東京都生まれ。58年、学習院大卒業後、東宝ニューフェースとしてデビュー。映画「悪い奴ほどよく眠る」(60年)、「別れて生きるときも」(61年)や「戦場にながれる歌」(65年)に出演。テレビドラマ「ありがとう」(TBS系)などホームドラマで人気となった。75年から「パネルクイズ アタック25」(ABC系)の司会者を務めていたが、今年2月下旬に体調不良を訴え、都内の病院で胃がんが発見され、3月から入院しており、5月16日午後0時28分、死去した。(毎日新聞デジタル)