話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載中で、動物のかぶりものをかぶせられた男女9人が巻き込まれた殺人ゲームを描いた外海良基(とのがい・よしき)さんのマンガ「JUDGE(ジャッジ)」です。ガンガンONLINE編集部の野崎修史さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
七つの大罪を抱えた男女9人が、密室空間で殺し合いをさせられるのですが、生き残るためには、1日に2回訪れる多数決による死の投票から逃れなければならない。
非現実的なシチュエーションだけど、絶対にないとは言い切れない……。そんな距離感で、マンガを楽しんでいただけるとうれしいです。自分だったら生き残るためにどんな手段を取るのか?と考えたり、なんのために一体誰がこんなことを?と推理するなど、読者のみなさんがそれぞれの楽しみ方を見つけられるマンガだと思います。
−−作品が生まれたきっかけは?
(外海さんの)前作の「Doubt(ダウト)」が終了し、次はどんなマンガを作ろうかという打ち合わせの中で「ウサギの仮面は必ず出そう」ということだけは決めていました。そこから、前作よりインパクトを与える方法を考えた結果、安直ですが動物の種類を増やそうということになり、“七つの大罪”をモチーフに、キツネ、ネコ、ブタ、ウマ、ライオン、クマの6種の動物が加わって、現在の形となりました。それ以外にも、カラスやカエル、サソリにヘビなんかも候補に。もちろんサソリやヘビは仮面にならないでしょ?とボツになりました(笑い)。
−−編集者として作品を担当するうえでうれしいこと、逆に大変だったエピソードを教えてください。
このマンガを読んだ読者のみなさんが「実はあの人は死んでいないのでは?」とか「犯人は○○でしょ?」などと、いろいろと想像しながら読んでくれているのはうれしいですね。その予想を覆す展開を用意してもらうために、外海先生には毎回、むちゃな要求をしています(笑い)。ゲームに負けて死んでしまうキャラクターや、死ぬ順番などは、当初の予定から大きく外れたので、その都度、流れを組み替えるという作業はとても大変だと思います。ファミレスや喫茶店でよく、次にどのキャラクターを殺すかで意見をぶつけ合っているので、はたから見たら危ない2人組ですね。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
正直なところ、担当でも最終的にどんな形になるのか想像ができません。大まかなイメージは作家さんと共有しているのですが、より面白くするためには、そのイメージも壊していく必要もあると思うので。ただ、いろいろな仕掛けを用意し、読者の皆さんをいい意味で裏切る準備はしていますので、最後までお付き合いいただけるとありがたいです。
ガンガンONLINE編集部 野崎修史
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