映画「パラダイス・キス」(新城毅彦監督)初日舞台あいさつが4日、丸の内ルーブル(東京都千代田区)であり、女優の北川景子さん(24)がシルバーラメのワンストラップショルダーがついた純白のワンピース姿で登場した。舞台あいさつ中に、共演の向井理さん(29)が突然ステージから姿を消すと、100本の青いバラを持って再び現れ、北川さんにプレゼントするという“サプライズ”演出で初日を盛り上げた。
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向井さんは「(撮影の)暑い夏もそうだし、いろいろなプロモーションも今年含めて、よく頑張ったね、お疲れ様、紫(ゆかり)」と主演の北川さんをねぎらい頭をなでると、それを見た女装姿で「イザベラ」を演じた五十嵐隼士さんが思わずハンカチをかむという、ファンにとってはたまらない「パラキス」の世界が舞台上で繰り広げられた。
「パラダイス・キス」は、矢沢あいさんのマンガが原作で、05年にはフジテレビ系でアニメ化もされた。進学校に通う紫(北川さん)は、受験を控えつつも成績が伸びず、自分の生き方に疑問を持ち始めていた。ある日、ファッション業界を目指す学生から学園祭のショーモデルにスカウトされ、デザイナーへの夢を真っすぐ追いかける仲間と出会い、刺激を受ける。特に仲間内でも異彩を放つ小泉ジョージ(向井さん)は学園内で天才デザイナーと呼ばれ、注目を集める存在で、紫は彼の行動に振り回されながらも強く引かれていく……というストーリー。
学生時代の夢を聞かれた北川さんは「病院に通うのが好きだったので白衣にあこがれていました。お医者さんとか宇宙飛行士になりたかった」と答え、「この映画は昨年の8月から10月という日本映画にしては少し長めの3カ月という時間をかけてじっくりと撮影した作品です。一日も早く皆さんのもとに映画を届けたくてこの日を待ち望んでおりました」と初日を迎え、感慨深げだった。
舞台あいさつには北川さん、向井さん、五十嵐さんのほか加藤夏希さん、大政絢さん、賀来賢人さん、新城監督も出席した。映画は4日から全国で公開中。(毎日新聞デジタル)
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