島田紳助:チーム・シンスケ16年ぶり鈴鹿8耐参戦 被災地を元気づけられれば

鈴鹿8耐参戦を発表し、がっちりとした握手で健闘を誓う「チーム・シンスケ」監督の島田紳助さん(左)と第1ライダーの中木亮輔さん
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鈴鹿8耐参戦を発表し、がっちりとした握手で健闘を誓う「チーム・シンスケ」監督の島田紳助さん(左)と第1ライダーの中木亮輔さん

 島田紳助さんが二輪レーシングチーム「チーム・シンスケ」の監督として16年ぶりに「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)に参戦することになった。司会を務める「紳助社長のプロデュース大作戦!」(毎週火曜午後7時)の番組企画で、宮城県出身の元プロライダー・中木亮輔さんの東日本大震災で被災した地元にメッセージを伝えたいとの思いを受けて参戦を決意したという。中木さんとともに記者会見した島田さんは「彼一人を応援することで被災地を元気づけられるのか、短期間でチームをもう一回作れるのか思い悩んだが、友人の協力もあり、出場を決意した」と力を込めた。

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 鈴鹿8耐は、国内最古の歴史を持つバイクの耐久レース。8時間でどれだけ長い距離を走れたかを競うもので、78年に第1回大会が開催され、今年で第34回を迎える。島田さんを監督とした「チーム・シンスケ」は86年に初参戦し、10年間活動したが95年の出場を最後に活動を休止していた。

 中木さんは鈴鹿8耐出場を夢見ながら10年にプロライダーを引退したが、今回、東日本大震災で甚大な被害を受けた東北のバイク業界を元気づけたい、地元の宮城の人たちに何かメッセージを伝えたいという思いから出場を思い立ったという。島田さんは「彼が鈴鹿8耐に挑戦しようとしているから、もう一度やってみないかと昔の仲間にいわれた」と再挑戦の経緯を話し、「バイクレースと思わないで。人間が走っているその一つの形がバイクなんです。やる限りは本気で順位を狙いたい」と熱く語った。

 再結成の「チーム・シンスケ」は、一部のスタッフを除きタレントのみで構成。番組出演中の陣内智則さん、はるな愛さん、山田親太朗さん、ヨンアさん、にしおかすみこさん、波田陽区さん、「新選組リアン」の関義哉さんと森公平さんのほか、島田さんの思いに賛同した渡辺正行さん、宮城県出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」もメンバーに加わり、ピット作業などに取り組む。

 中木さんは第1ライダーを務める予定で、「鈴鹿8耐は僕にとってレーサーとして一番の夢でした。このレースに挑戦することはなかなか難しいところだったんですが、僕にとって大きなチャンスと思い走ることにしました。僕が走ることで、少しでも宮城の仲間とかレーサーたちが元気づいてくれれば」と思いを語った。レースには中木さんのほか、第2ライダーは津田一磨さん、第3ライダーは鈴木慎吾さんが務め、基本第1、2ライダーの2人でレースを行う。チーフメカニックは「ZIP MOTOR PRO」の喜田倫弘さんが務める。

 島田さんは「勝とうと思ったら億のお金がかかるレースだが、今回は予算1000万円。ください作戦で昔のよしみにあいさつ回りをしています」と苦労を語り、「レース自体は分かってもらおうとは思いません。みんなが一生懸命やって熱くなる姿を見せたい。16年ぶりに昔鈴鹿に来ていた1万人にもう一度来ていただいて、レース関係者にも恩返ししたい」と思いを語っていた。

 鈴鹿8耐は予選や前夜祭も含め7月28~31日の4日間、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で行われ、決勝レースは31日に開催される。挑戦の詳細や会見の模様は、14日放送の「紳助社長のプロデュース大作戦!」の番組内で放送される。(毎日新聞デジタル)

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