お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭さんが8日、俳優の田中圭さんとダブル主演する舞台「芸人交換日記」の会見に登場した。若林さんは、舞台で田中さんとお笑いコンビ「イエローハーツ」を組むことについて、「最初はドッキリだと思ったんです。本当かどうか確かめるために実際に(原作者の)鈴木おさむさんに会わせてもらったくらいですから……。でも、10対0で『イエローハーツ』の方が楽しいです! 『オードリー』では“non-no(女性誌)”の取材なんて受けませんから!」と会場を爆笑させていた。
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「芸人交換日記」は放送作家の鈴木さんが雑誌「Quick Japan」(太田出版)に連載し、3月に発売された小説「芸人交換日記 ~イエローハーツの物語」が原作。「イエローハーツ」の2人が本気で売れるため、本音で語り合える場所として交換日記を始める。励まし合って進んでいく2人だったが解散を迫られ……という物語。才能、努力、コンビ愛……芸人にとって大切なものとはなにかなど、芸人のシビアな現実や複雑な感情がリアルに描かれ、多くの芸人から「泣けた」という声が上がったという。
会見には田中さん、鈴木さんも登場した。若林さんは、田中さんの印象を、「俳優さんだとクールで物静かなイメージがありましたけど、実際は芸人寄りの性格なんだなと思いました。(相方の)春日(俊彰さん)と違って、ルックスよし・口数多い・笑いを取る!」とコメント。すかさず田中さんは、「芸人さんだともっと明るくて楽しいイメージでしたけど、(若林さんは)その真逆でしたね」と答え、早くも息の合った“コンビ”ぶりを見せていた。
若林さんは、売れていない時代に、「親がアパートの保証人になってくれなくて、春日を連れていったら、『2人ともコンビで売れてないんだから、保証人になれるわけないでしょ!』と言われたことがあります」と生々しいエピソードを披露。舞台の脚本と演出を務める鈴木さんは、「こういうリアルな経験が、芸人さんって本当にあるんです」としながらも、「こんな時代だからこそ、きずなを大事にしたいと思います。コンビというきずなを激しく浮き彫りにしたい。熱い舞台にしたいと思います」とアピールした。舞台は8月5~7日に東京グローブ座(東京都新宿区)で上演予定。(毎日新聞デジタル)