女優の米倉涼子さんが16日、帝国劇場(東京都千代田区)で18日に公演初日を迎える主演舞台「風と共に去りぬ」のレッドカーペットイベントに登場。ヒロイン・スカーレット・オハラ役で座長も務める米倉さんは、「スカーレットのような情熱的な恋は?」との質問に「それどころじゃないです! 舞台です」ときっぱり。「かなりエネルギーを使って、家に帰ったら誰にも会いたくないくらい」と今作にかける意欲を明かした。
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イベントには、相手役のレット・バトラーを演じる寺脇康文さん、紫吹淳さん、岡田浩暉さん、高橋ひとみさんも役衣装で登場。米倉さんについて、寺脇さんは「あたかもスカーレットがそこで初めて感じたように演じるので、本番で相手をしても、舞台袖から見ていても、すごいなと思う。今まさに(女優として)心技体がそろっているときなんじゃないか」と大絶賛。高橋さんは、座長ぶりについても「パーフェクトですね」と称えていた。
「風と共に去りぬ」は、マーガレット・ミッチェルの不朽の名作である同名長編小説を舞台化。南北戦争動乱期の1860年代のアメリカ南部を舞台に、逆境に立ち向かいながら愛を求め、激動の時代を生き抜いた女性スカーレット・オハラの半生を中心に描かれる壮大な物語。すでに大阪での公演を終えており、帝劇での凱旋公演は6月18日から7月10日まで。
東日本大震災の影響の残る現状を踏まえ、寺脇さんは「今は大変なときですが、このお芝居には生きるエネルギーが詰まっていると思う。なるべく多くの人に見てほしい」とアピール。米倉さんは「(作品の)もともとのファンの方だけでなく、若い方にも見ていただきたい。被災した方にも見ていただきたいなと思っていて、ある一定数の方々をご招待したいなと思っています」と、東京近郊に避難している被災者の招待を検討中であることも明かした。(毎日新聞デジタル)