ウルトラQ:45年後をショートドラマで 撮影現場で3人に聞く WOWOWで各話オープニングに放送

WOWOWで放送される「ウルトラQ」ハイビジョンリマスター版のオープニングを撮影した(左から)桜井浩子さん、佐原健二さん、西條康彦さん
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WOWOWで放送される「ウルトラQ」ハイビジョンリマスター版のオープニングを撮影した(左から)桜井浩子さん、佐原健二さん、西條康彦さん

 WOWOWが世界初公開で27日から一挙放送する連続特撮ドラマ「ウルトラQ」ハイビジョンリマスター版(モノクロ)の各話のオープニングに、同作品に主要な役で出演していた3人が“45年後”の現在の姿で登場するショートドラマを放送することになり、16日に東京都内のスタジオで撮影を行った。45年ぶりに主役・万城目淳を演じた佐原健二さんは「45年もたってから皆さんがこんなにやってくださるなんて……」と涙をこぼし、「当時の映画出演で自分の身につけたものが、万城目という役にぴったりはまった。『ウルトラQ』は(自分が)絶頂にいた一番いい時期に撮った作品。どこに出しても絶対恥ずかしくないものだと思っています」と作品への思いを力強く語った。

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 「ウルトラQ」は66年、映画「ゴジラ」の特撮監督で知られる円谷英二さんが手がけた1話完結型、全28話のSFドラマで、特撮ヒーロー番組「ウルトラマン」シリーズの原点となった。青年パイロットの万城目(佐原さん)とその助手の戸川一平(西條康彦さん)、そして毎日新報の女性記者兼カメラマンの江戸川由利子(桜井浩子さん)が怪獣などが巻き起こすさまざまな事件を、時にユーモラスに、時にシリアスに解決していくという物語で、最高視聴率36.4%、平均視聴率32.4%を記録した。

 WOWOWで本編前に毎話放送される約1分30秒のオープニングのショートドラマは、45年後の今も「ウルトラQ」が続いていたら……という設定で3人がバーに集まり、昔を懐かしんで各話の事件を振り返る……というストーリー。

 由利子を演じた桜井さんは「女優にとっては非常に迷惑なお話。できれば顔のアップはやめてほしいし、せりふも3行以下にしてほしい」と冗談を言いながらも、「3人の空気感は45年たっても変わらない。3人が現役で一番いいときに役目を果たせた」と出演を喜んだ。佐原さんは「3人は(現在は)年に4、5回くらいしか会わないけれど、この作品は長いこと撮ったから仲がいい。兄弟が一緒に仕事しているみたいで全然わだかまりがないから、どこで会っても仲良くできる」と変わらぬきずなを強調した。一平を演じた西條さんは「外はボロボロでも中身は青春です。せりふを言うとすぐ昔のころに戻っちゃってる僕らを見て楽しんでください」とPRした。

 特設サイトでは、同作品のカラーライズ版「総天然色ウルトラQ」が8月26日に発売されることを記念して、人気投票で選ばれた回だけWOWOWで放送するという企画も実施中。カラーで見たい怪獣を聞かれた佐原さんは「ナメゴンですね。最後に海で溶けて終わるあの恐怖を見たい」と話し、西條さんは「怪獣らしくてペギラが好き」と答えた。桜井さんは「怪獣と女の子は全部カラーがいいけれど、あえて挙げるならガラモン。ピグモンの原形だがあんなに赤くないので、カラー版で違いを確かめてほしい」と話していた。

 世界初公開となるモノクロの「ウルトラQ」ハイビジョンリマスター版は、27日午後4時45分から平日に連日放送。さらに放送スタート前の26日午前10時には、第1話と第2話を先行無料放送する。特設サイトでは、カラーで見たい怪獣の人気投票「あなたの投票で決まる!『総天然色ウルトラQ 特別放送』」を行っているほか、マウスで動かせる3D怪獣バーチャルフィギュア「円谷プロ ウルトラQ怪獣倉庫」や携帯用怪獣待ち受け画面の配信などを行っている。(毎日新聞デジタル)

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