MD松尾のヒット解析:「ガンダムメモリーズ」がトップ 「メルルのアトリエ」もヒット

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが20~26日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 トップ10中、新作が7本を占める勢いのあるランキングになりました。残り3本も「ゼルダの伝説 時のオカリナ3D」(3DS、任天堂)をはじめ、いずれも6月発売のタイトルばかりで、ここにきて盛り上がりがみえてきました。

 首位は、新作の「ガンダムメモリーズ」(PSP、バンダイナムコゲームス)。本数的には予想通りといったところで、もう少し伸びそう。2位の「メルルのアトリエ」(PS3、ガスト)は予想以上の売れ行き。直前で予約がドンと伸びました。しっかりとした内容と可愛いキャラクターでライトユーザーにもアピール。PS3の「アトリエ」シリーズは3作目ですが、前作の2週間分を4日間で売り上げており、PS3版で最高の売り上げを記録しています。

 ◇今週の動き

 今週は「テイルズ オブ ジ アビス」(3DS、バンダイナムコゲームス)が圧倒的なヒットを記録するでしょう。PS2からの移植タイトルですが、シリーズの中でも特に人気の作品で、「バイオハザード」「ゼルダの伝説」と続く3DSの大作ラッシュの流れで大いに盛り上がりそう。ボーナスや給料日直後とあって3DS本体の売り上げもけん引するのではと期待しています。2位は人気格闘ゲームの最新作「スーパーストリートファイター4 アーケードエディション」(PS3・Xbox360、カプコン)のPS3版か。昨年発売された「スーパーストリートファイター4」の強化版にあたりますが、値段が手ごろということもあり予約も好調です。

 ◇ランキングは次の通り (20~26日・TSUTAYA調べ)

1位 ガンダムメモリーズ(PSP)

2位 メルルのアトリエ(PS3)

3位 ゼルダの伝説 時のオカリナ3D(3DS)

4位 龍が如く OF THE END(PS3)

5位 BLEACH ソウル・イグニッション(PS3)

6位 ダンボール戦機(PSP)

7位 シュタインズ・ゲート(PSP)

8位 テニスの王子様 ぎゅっと! ドキドキサバイバル 海と山のLove Passion(DS)

9位 グロリア・ユニオン(PSP)

10位 マスエフェクト2(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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