はじめの1巻:「ぼくの体はツーアウト」 「オタリーマン」作者が健康を目指すエッセーマンガ

よしたにさんのマンガ「ぼくの体はツーアウト」(集英社)1巻の表紙
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よしたにさんのマンガ「ぼくの体はツーアウト」(集英社)1巻の表紙

 1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、「ビジネスジャンプ」(集英社)で連載、マンガ「ぼく、オタリーマン。」などで知られるよしたにさんが、自身の健康を目指して体当たりで検査や健康法などに挑むエッセーマンガ「ぼくの体はツーアウト」です。

ウナギノボリ

 会社員とマンガ家の二足のわらじを履く“アラサー”で独身のよしたにさんは担当編集の「源さん」の指示で人間ドックを受けることに。検尿、採血、視力、聴力などの検査の後、源さんが申し込んだ“したことのない検査”を受けることになって……と展開していく。その後、検査結果を知ったよしたにさんが、健康な体を目指して奮闘する様子がコミカルに描かれる。源さんとの軽妙なやり取りも見どころ。

 ◇編集部からのメッセージ ビジネスジャンプ編集部 山里尚大さん 「よしたにファンにも、健康が気になる方にもオススメ」

 「ぼく、オタリーマン。」「理系の人々」と多くのヒット作を生み出しているよしたに先生ですが、実は商業マンガ誌での連載は本作が初めて。初連載作品ということで先生ご自身も気合が入っており、内容の密度も非常に高いものになっています! 先生の持ち味である“あるあるネタ”や“理系ネタ”に加え、今回はためになる健康豆知識がたっぷり詰まっているので、従来のよしたにファンの方にはもちろん、そうでない方にも、自信を持ってお薦めできます!

 「インド式マッサージ」や「コーヒーエネマ」など、さまざまな健康法によしたに先生が体当たりで挑むので「興味はあるけど……」と二の足を踏んでいる方は特に必読! さらに過酷な健康法に四苦八苦するよしたに先生を見れば「これに比べれば私はマシかも……」と勇気がわくこと請け合い! 1人ではつらい体質改善も、よしたに先生という良きライバル、良き反面教師(?)がいれば、きっと楽しく頑張れます!

 今は、多彩な情報端末やウェブサービスをはじめ、日常の中に、本当に多くの物や情報があふれている便利な時代です。しかし、人が生きる上で、本当に大切なものは、どんな時代でも変わりません。この本を機に、今一度、きちんとご自身の体と健康に向き合ってみてはいかがでしょうか。

 ◇書店員の推薦文 南海ブックスの岡本美紀さん「どのエピソードも面白い」

 よしたにさんの理系らしい好奇心の旺盛さと、担当編集・源さんの「ノー」と言わせない巧みなトークが「こんな事までやるの」と思う内容のもの(健康法など)にチャレンジさせている。

 例えば「健康診断とか嫌だなー」と思っても、MRIを見たさに自らやってしまうとか、しかも「初めての検査も入れとく」と源さんに言われて、うっかり前立腺検査を受けてしまうとか。

 健康がテーマなので、禁煙したり肥満外来に通ったり、普通に大人がやりたくない体験の数々をあえてやってしまうからこそ、どのエピソードも面白いです。

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