腸閉塞と肺炎を併発し闘病中の原田芳雄さんが11日、主演映画「大鹿村騒動記」(阪本順治監督)のプレミア試写会に車いすで登場。声が出づらいため、一緒に登壇した共演者の石橋蓮司さんが「今日はどうもありがとうございます。どうぞごゆっくりご覧ください」とメッセージを代読すると会場から拍手がわき起こった。報道陣の写真撮影が終わり、舞台の去り際、原田さんは涙を浮かべながら、観客に向け深々とお辞儀をした。
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物語は南アルプスのふもと、長野県下伊那郡大鹿村が舞台。鹿料理のレストラン「ディア・イーター」を営む風祭善(原田さん)は300年の伝統を持つ村歌舞伎の公演を間近に控え、準備にいそしんでいた。そんなある日、けいこ場に18年前に駆け落ちして村を去った善の妻・風祭貴子(大楠道代さん)とその駆け落ち相手・能村治(岸部一徳さん)が現れ、善は驚愕する。貴子は前頭葉に疾患があり、記憶障害に悩まされているのだった。変わり果てた妻の姿を前に、善は治を殴りつけるが気が晴れない。結局、治ともども店に住まわせることになり、奇妙な共同生活が始まった……というストーリー。歌舞伎保存会の長老・津田義一役に三國連太郎さんや、バス運転手で女形の越田一平役に佐藤浩市さん、村役場の総務課職員・織井美江役に松たか子さん、舞台の黒衣を務める青年・柴山寛治に瑛太さん、歌舞伎保存会のメンバー・重田権三に石橋さんなど、豪華キャストが出演する。
舞台あいさつに主要キャストや阪本監督も登場。佐藤さんは「ベテラン勢ばかり。要は年寄りが多いです」とジョークであいさつ。「現場に行くと、控室に行って、まず皆さんをお迎えして、あいさつからはじめる。非常にフレッシュな、若かりしころを思い出しました」と貴重な体験を語り、共演者を笑わせた。
主題歌は故・忌野清志郎さんの「太陽の当たる場所」に決定している。映画は16日から全国公開予定。(毎日新聞デジタル)
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