FLASH:初音ミクが表紙飾る 創刊25年で初のキャラ起用

初音ミクが掲載された写真週刊誌「FLASH」(光文社)7月26日号の表紙
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初音ミクが掲載された写真週刊誌「FLASH」(光文社)7月26日号の表紙

 音楽ソフトから生まれたキャラクター「初音ミク」が、12日発売の写真週刊誌「FLASH」(光文社)7月26日号で表紙を飾った。表紙の画像は3日(現地時間2日)、米ロサンゼルスの「アニメエキスポ」に登場した際のもので、白抜きのタイトルロゴの地色を初音ミクのイメージカラーで統一している。同誌が実在の人物でなく、アニメやゲームなど仮想のキャラクターを表紙に起用したのは創刊25年で初めて。

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 同誌では、「全米が熱狂したCGアイドル」というキャッチコピーで、マイクを手に熱唱する初音ミクを表紙に掲載。また巻頭の最終カラー1ページに、初音ミクが米国の「アニメエキスポ」にスペシャルゲストとして、09年のモーニング娘。と10年のAKB48に続いて招かれた「アイドル」という位置付けで紹介。さらに後半のモノクロ見開きでロサンゼルスで開かれたイベントの様子、インターネットでのブレークの経緯、米国での反響について触れている。

 「FLASH」は86年創刊。同誌の表紙は、アイドルの写真で定着していたが、1年前から新たな試みとしてアイドル以外の写真を載せるようになったといい、3月の東日本大震災後には、被災地の写真、被災地へのエールの意味を込めたスポーツ写真なども載せた。今回は、「初音ミク」が、米国のイベント「アニメエキスポ」に招待され、キャラクターを特殊なスクリーンに映す手法でライブを開き、その様子がさまざまなメディアに掲載されるなどしたことから「今週の顔」と考え、表紙への掲載を決めたという。同誌の山内俊明編集長は「今回の話がきっかけになって、若い人が本誌に目を通すようになってくれたら」と話している。

 「初音ミク」は、バーチャルアイドルをプロデュースするという設定で、声優・藤田咲さんの声を合成して自由に歌わせる音楽ソフトと、そのキャラクターの名前。07年に発売されると、イラストレーターのKEIさんが描いたキャラクター、ソフトの完成度の高さが話題となり、インターネットの動画投稿サイトにミクが歌って踊る映像が大量に投稿されるなどブレーク。関連CDなども発売され、オリコンの上位ランクインするほか、セガからゲームソフトが発売され、いずれも人気となっている。(毎日新聞デジタル)

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