忍たま乱太郎:福島の避難所で先行上映会開催 清史郎君などビデオレターでエール送る

「ビッグパレットふくしま」で行われた実写版映画「忍たま乱太郎」の特別先行上映会での様子
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「ビッグパレットふくしま」で行われた実写版映画「忍たま乱太郎」の特別先行上映会での様子

 子役の加藤清史郎君(9)主演で実写映画化された「忍たま乱太郎」(三池崇史監督)の特別先行上映会が16日、原発事故で影響を受けた福島県富岡町と川内村の住民が避難している複合施設「ビッグパレットふくしま」(福島県郡山市)で開催された。上映前には、主要キャストのビデオメッセージが流れ、加藤君は「みんなで頑張ってこの映画を作りました。楽しんでいってください!」とコメント。また、ドクタケ忍者隊首領の稗田八方斎(ひえた・はっぽうさい)を演じる松方弘樹さん(68)が映画にちなんで「みなさん、勇気100%です!!」など語りかけると、会場から大きな拍手がわき起こった。

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 試写会は東日本大震災後、各地の学校に転校し、バラバラになってしまった子どもたちが夏休みに再会することを目的とした「ふくしまこどもまつり」内で開催。県内から2000人が集まり、会場を訪れた子どもたちの中には再会を喜ぶ姿も多く見られたという。会場では忍者に変身できるブースも用意され、着付けの先生の手によって忍者に変身した子供たちは、記念撮影を行ったり、その格好でお祭りを楽しんだりと大盛況だった。

 映画「忍たま乱太郎」は、86年から朝日小学生新聞で連載されている尼子騒兵衛さんのギャグマンガ「落第忍者乱太郎」(朝日新聞出版)が原作。コミックスは48巻で累計800万部を突破、93年からNHKでアニメが放送されている。映画は、戦国時代の忍術学園を舞台に、一流忍者を目指す主人公・乱太郎(清史郎君)やきり丸(林遼威君)、しんべヱ(木村風太君)ら「一年は組」の生徒たちの奮闘を描いている。23日から全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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