注目映画紹介:「忍たま乱太郎」 イケメン予備軍出演で女性の観客を喜ばせる仕掛けも

「忍たま乱太郎」の一場面 (C)2011実写版「忍たま乱太郎」製作委員会
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「忍たま乱太郎」の一場面 (C)2011実写版「忍たま乱太郎」製作委員会

 朝日小学生新聞で連載26年目を迎え、NHKでもアニメが放映中の尼子騒兵衛さんによる「落第忍者乱太郎」が実写版となり、23日に公開される。主人公の乱太郎を演じるのは加藤清史郎君。監督は「ヤッターマン」といったファミリー向け映画から「着信アリ」などのホラー、さらには「十三人の刺客」といった時代劇など不得意分野のない三池崇史さん。今作でもその器用さが存分に発揮されている。

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 ヒラの忍者の家に生まれた乱太郎は、エリート忍者になってほしいとの両親の願いによって、一流忍者を育てるための学校、忍術学園に入学する。そこで出会ったきり丸(林遼威君)やしんべヱ(木村風太君)らとともに一人前の忍者になるべく奮闘する姿が、原作でおなじみのギャグ満載で描かれていく。

 基本は、戦国時代の忍者の世界を舞台にした子どもが楽しめる作品。その一方で、エリート主義やリストラといった現代風のエピソードを織り込み、大人たちの共感も誘う。ほかにも、イケメン予備軍の男の子たちが多数登場し、女性の観客を喜ばせる仕掛けもある。

 清史郎君をはじめ、子役がワンサカ登場する。それに加えて、杏さんや三浦貴大さんといった若手から、中村玉緒さん、鹿賀丈史さん、平幹二朗さん、松方弘樹さんといったベテラン勢がにぎにぎしく出演。しかも、ギャグをかます彼らに照れはまったく見られず、さすが名優と感心する。体中を包帯で覆い、忍者の専門用語を解説してくれる「雑渡昆奈門(ざっとこんなもん)」をはじめ、誰が演じているのかを親子で当てっこするのも楽しい。23日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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