サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の澤穂希、岩清水梓、丸山桂里奈、岩渕真奈の4選手が17日、東京都から「東京都栄誉賞」と「都民スポーツ大賞」を受賞した。都庁舎内にある都民広場で行われた表彰式には炎天下の中、約2300人の観客が訪れ、受賞者を拍手と歓声でたたえた。石原慎太郎知事は、澤選手に賞状を手渡し「こういう番長が日本にもほしいよな。澤さんあんた総理大臣やんなさい!」と力強く激励した。
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東京都民栄誉賞は、特に顕著な業績により、広く都民に敬愛され、社会に明るい夢と希望と活力を与え、都の名を高めた人物に対して、その栄誉をたたえることを目的として04年に制定された。都民スポーツ大賞は、優秀な成績を収めたアスリートの功績をたたえ、その感動を都民と共有するため、08年に制定された。4選手は、東京都出身か都内のチームに所属しており、ワールドカップ優勝の功績をたたえられ、今回の受賞となった。
石原都知事は「最後にやっつけたのがアメリカだったのがざまあみろと思った」と毒舌を交えつつ、「日本の政治は頼りないね。オリンピックの予選はやっかいですけれど、男は頼りないから、女性の皆さんが頑張ってください。男を代表してお願いします」と話した。澤選手は「このようなすばらしい賞をいただけてうれしく思います。この賞に恥じぬようこれからも頑張っていきたい」と話し、岩清水選手は「責任を持って日々精進したい」、丸山選手は「この賞を励みに頑張りたい」、岩渕選手は「これからもしっかり努力して、もっとうまくなれるように頑張りたい」とそれぞれ受賞の喜びを語った。
澤選手は都の賞のほか、地元の府中市民栄誉賞も贈呈された。今後の活躍について、澤選手は「まず、来月からアジアでオリンピック予選があるので、それに勝たないといけないので、厳しい条件ですけれど、またメダルを取れるように頑張りたい」とロンドン五輪への思いを語り、石原知事は「オリンピックの予選にぜひ勝ってもらいたい! 世界一になったんだから、みんな本気になって応援しようじゃないか、祈ろう! 澤さん、小柄だけれど大きな背中を見せて、みんなを引っ張っていってください」と呼びかけていた。(毎日新聞デジタル)
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