タレントの島田紳助さんが23日、同日限りでの芸能界を引退すると発表した。05年6月~07年6月に暴力団関係者との一定の親密さをうかがわせる携帯メールのやり取りがあったためで、島田さんは吉本興業東京本部(東京都新宿区)で水谷暢宏(のぶひろ)社長、原田裕弁護士とともに会見に出席し、発表した。
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島田さんは最初のあいさつで「今日をもって芸能界を引退することにしました。吉本興業にすべて正直にしゃべりましたし、今日もすべて正直にしゃべります」と自らの言葉で引退を発表。原因となったメールのやりとりについては「十数年前なんですけど、解決できない自分の悩みがありまして、自分自身も芸能界を去ろうと決意しました。そのときに昔から友人のAさんが自宅に電話してくれまして、Aさんはヤクザ組織のBさんに話をして、僕の悩みを解決していただいたということなんです。人として恩を感じました」と説明した。
また、「6年前にボクがトラブルを起こしまして、自宅謹慎しているときがありました。いろんな方から励ましの言葉をいただいた。芸能界の方からいただいたメールに返したように、Bさんからの言葉を聞いたので、Aさんを通じて感謝を伝えた。僕的にお2人に何かを守ってもらってる感じはありませんでした。普段会うようなことも求められませんでしたし、向こうも会うことを求めなかった」とした。
引退を決意した理由については「僕の中で悪いことだとか、いけないことだという認識はありませんでした。日曜日の夜まで。『24時間テレビ』終わった後に吉本興業に呼び出されて、(このことを)言われて、芸能界のモラルとして、自分の認識の甘さを知りました。いい年してばかかもしれませんが、そういう業界の方とのつきあいは大丈夫なんだと思ってました。自分の中ではこれはセーフなんだと思ってましたが、吉本興業からこれはアウトなんだと知りました。その場で『僕は責任を持って引退します』と伝えました。先ほど、引退を受け入れるという申し出を聞きました。普段若手に厳しいこと言ってる自分が、示しがつかない」と説明した。
芸能界でやり残したことを聞かれると「まったく未練はないんですけど、山はてっぺんまで上ったら、ゆっくり下りてこないといけない。山のてっぺんから転げ落ちてしまいましたが、それも僕らしいかな。一瞬てっぺんに半年くらい乗りましたんで、それを親友の(明石家)さんまが確認してくれましたんで、悔いはありません」とした。
島田さんは05年6月ごろから07年6月ごろまでの間、暴力団関係者との一定の親密さをうかがわせる携帯メールのやり取りを行っていたことが判明。行為自体は法律に抵触せず、経済的な利害関係も認められないものの、島田さんが多数のテレビ番組でメーン司会者として出演していることなどを鑑み、同社としては厳しい態度で臨むべきと判断。本人に事実確認を行った結果、島田さんが当該行為を認め、自ら社会的責任を取って芸能活動を引退したいと申し出たことから、同社もこれを了承。本日かぎりで芸能活動から引退することになった。 (毎日新聞デジタル)
ファンのみなさまへ
関係者 各位
島田紳助 芸能界引退に関するお知らせ
このたび、弊社所属のタレント・島田紳助について、平成23年8月23日をもって芸能活動を引退することとなりましたのでご報告申し上げます。
弊社の調査によれば、島田紳助について、平成17年6月頃から平成19年6月頃までの間、暴力団関係者との間に一定の親密さを伺わせる携帯メールのやり取りを行っていたことが判明しました。このような行為は、社会的影響力の高いテレビ等のメディアに出演しているタレントとしては、その理由を問わず、許されないものであります。
今回判明した行為自体は法律に触れるものではなく、また、経済的な利害関係が認められるものではありません。しかしながら、島田紳助が、多数のテレビ番組にメイン司会者として出演していること等に鑑みれば、弊社としては厳しい態度で臨むべきものであると判断するに至りました。
この点について本人に事実確認を行った結果、当該行為を認め、何ら弁解することなく深く反省したうえ、今後について、自らの社会的責任を取って芸能活動から引退したい旨の申出を受けましたので、弊社はこれを了承し、本日限りで芸能活動から引退することとなりました。
弊社では、皆様からのご批判、ご意見を全て真摯に受け止め、今後の会社運営に生かしていくとともに、さらに反社会的勢力との関係を断ち切る取り組みを一層強化してまいる所存です。
最後となりますが、島田紳助が出演するテレビ番組等を楽しみにして頂いていたファンのみなさまを始め、関係各位の信頼を裏切り、多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
以上