QP:高岡蒼甫に代わり斎藤工を抜てき 三池監督が人気マンガをドラマ化

ドラマ「QP(キューピー)」で主人公の我妻涼を演じる斎藤工さん
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ドラマ「QP(キューピー)」で主人公の我妻涼を演じる斎藤工さん

 累計800万部を発行している高橋ヒロシさんの人気マンガ「QP(キューピー)」が、「クローズZERO」の三池崇史監督の手で日本テレビの深夜帯にドラマ化されることが明らかになった。同局によると、当初、高岡蒼甫さんが主役に内定していたが、高岡さんサイドから「少しの間休養したい」との申し出があり、斎藤工さんが抜てきされることになった。

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 「QP」は、高橋さんがマンガ誌「ヤングキング」(少年画報社)で98~00年に連載した人気マンガが原作。地元最強の主人公「QP」こと石田小鳥と、小鳥の親友で胸に野望を秘めた我妻涼の2人を軸に男たちの生きざまを描いている。

 ドラマは、涼に焦点を当てた外伝がベース。拳を壊してボクシングチャンピオンの夢を諦めた美咲元は、天狼会のボスの涼(斎藤さん)に強いあこがれを抱き、天狼会の門をたたく。そして、涼から世話役として紹介されたヒコを兄貴として慕うようになっていった。一方、天狼会と対立する横溝組、様子をさぐる大岩組のパワーバランスが崩れていく中で、暴力の世界に身を投じた男たちの生きざまがあらわになっていく。

 斎藤さん演じる涼は、金髪にワイルドな向こう傷、かつての舎弟からのどを撃たれたせいで声を失っているという強烈なキャラクターだが、「ビジュアルは役への入り口なので、この姿の人間の背景や裏付けがちゃんと表現できたらなと。自分は器用でなく、“演じる”ことができないので斎藤工の30年を生かし、“存在”することに徹底したい」とコメント。人生初の金髪という斎藤さんだが、涼の姿に強いこだわりを持つ三池監督によって衣装やメークの打ち合わせも数回に上り、金髪も2度目のブリーチで納得のいく色になった。また、三池監督自身が私物のカメラでスチール写真を撮影したという。

 斎藤さんは、三池作品の主演を務める意気込みについて「学生時代に監督の『不動』や『フルメタル極道』を見て『監督中毒』を読み、すっかり三池信者です。現場は日本代表だらけの豪華過ぎる環境ですが、気負わずたのしむことを忘れずに大役を務めたい」と意気込んでいる。放送は10月5日から毎週水曜深夜0時59分~。(毎日新聞デジタル)

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