ゲーム質問状:「快盗天使ツインエンジェル」 気が付けば「泣けるゲーム」に

「快盗天使ツインエンジェル」のイメージイラスト (C)Sammy (C)Alchemist
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「快盗天使ツインエンジェル」のイメージイラスト (C)Sammy (C)Alchemist

 ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、テレビアニメ化もされた人気パチスロ機をゲーム化した「快盗天使ツインエンジェル~時とセカイの迷宮~」(PSP)です。アルケミストの松原勝彦プロデューサーに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−ゲームの特徴と、セールスポイントは?

 豊富な演出とキャラクター性で人気のパチスロ機「快盗天使ツインエンジェル」が5周年を迎えるにあたり発足した「Project TA」。アニメ、コミックス、ラジオなどのメディアミックス展開の中で、PSPでのゲーム化を担当させていただきました。

 聖チェリーヌ学院に通う遥、葵、クルミはごく普通の女の子でありながら、正義のヒロイン「快盗天使ツインエンジェル」として活躍するという物語です。ゲームは原作者完全監修のオリジナルストーリーで、原作やコミックでは描かれていない「ツインエンジェル誕生秘話」など、数多くのエピソードが語られています。「ツインエンジェル」ファンの皆様には、これまでなぜ?と思っていた疑問がスッキリするだけでなく、なるほど!と思わせるストーリーを存分にお楽しみいただけます。もちろん、ゲームで初めて「ツインエンジェル」に触れる皆様にも、楽しんでいただける内容ですのでご安心を!

 −−開発のコンセプトは?

 原作となるパチスロの要素をどうやって取り込むかが、開発の大きなポイントでした。「アクティブスロットアドベンチャー」と題して、パチスロファンの皆様にも納得していただきたいし、パチスロ未経験の方にも雰囲気を味わってほしい!という相反するテーマをギリギリのラインでまとめてみたつもりなんですが、皆さんいかがでしょうか??

 簡単に説明すると、アドベンチャーパートを読み進めていく中で、敵と遭遇すると「戦闘」が発生し、スロットバトルへ突入します。スロットの役をそろえることにより、相手にダメージを与えて、敵を倒していくのですが、豊富な演出やゲームだけの合体技などを楽しめるだけでなく、パチスロさながらにコインを獲得して、ご褒美CGと呼ばれるイラストやムービー、サウンドと交換するという遊び方もできます。

 −−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。

 原作の皆様と初めてお会いした際、あまりにも深い設定と豊富なエピソードがあることをお聞きし、脚本を担当していただいた叶希一先生と、ぜひいまだ公開されていない「ツインエンジェルの秘密」を皆さんに伝えよう!と意気込んでスタートしたのですが、叶先生が書き上げてくるシナリオが多いこと、重いこと……。みるみるうちにテキスト量は増えていき、最終的には2MB(ラノベ6~7冊分)を超えました。そして、なんともシリアスで重~いお話がたっぷり。気がつけば「泣けるゲーム」になっていました。(笑い)

 ツインエンジェルに「泣き」が必要なのか??と真剣に悩んだときもありましたが、読み進めていくとどんどんすてきなお話になっていき、そしてガシガシと心を揺さぶられるお話に感動させられ、今ではストーリーが、このゲーム一番の「売り」であると確信しています!!

 −−ファンへ一言お願いします。

 アニメやコミックのきゅんきゅん、ドキドキなツインエンジェルもお勧めですが、遥や葵、そして、クルミやテスラ、ナインたちが抱える思いや過去を読み解くことができるゲームもぜひお楽しみください! 出演された多くの声優さんが「泣いてしまった」と言ってくださった「感動のストーリー」をぜひ体験してください。ただし、かなり長~いストーリーなので、覚悟してプレーしてくださいね。個人的には、主題歌、挿入歌、エンディング曲、そしてBGMとゲームを彩るサウンドがとってもお気に入りです。限定版には、サウンドトラックも付けてみましたので、じっくりとお聞きいただければうれしいです!

 10月16日(日)には、5周年記念イベントも開催されますので、よかったら遊びにきてください!これからも「ツインエンジェル」をよろしくお願いします!!

 アルケミスト プロデューサー 松原勝彦

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