任天堂:年末商戦で前例なしの反転攻勢 3DSで一気に有力タイトル続々

「ニンテンドー3DSカンファレンス」で充実したラインアップに自信を見せた岩田聡社長
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「ニンテンドー3DSカンファレンス」で充実したラインアップに自信を見せた岩田聡社長

 携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」の発表会「ニンテンドー3DSカンファレンス 2011」を13日、東京都内で開いた任天堂は、「マリオカート7」(任天堂)や「モンスターハンター3(トライ)G」(カプコン)など、有力・話題のタイトルを続々と年末商戦に投入する方針を明らかにした。岩田聡社長は「過去に例がないぐらい充実したラインアップがそろった。DSの後継機として普及させる努力をしたい」と8月に1万円の値下げを断行した3DSの売り上げ増に一層の拍車をかける意気込みを示した。

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 岩田社長は、WiiやDSといったこれまでの同社のゲーム機と比べて3DSのユーザー層が男性に偏っている現状を指摘。女性向けの新色「ミスティピンク」の3DS本体を10月20日に発売することを明かした。また、「どうぶつの森」「トモダチコレクション」「ガールズモード」など女性の支持が高かったDSタイトルの新作を来年をめどに投入することも発表された。

 年末商戦では、11月3日発売の「スーパーマリオ3Dランド」を筆頭に「マリオカート7」(12月1日発売)といった同社の有力タイトルのほか、12月10日に発売される「モンスターハンター3G」や、同8日発売の「NEWラブプラス」(KONAMI)、同22日発売の「SDガンダムGジェネレーション3D」(バンダイナムコゲームス)、11月2日発売の「スライムもりもり ドラゴンクエスト3」(スクウェア・エニックス)といったサードパーティーの話題作の発売日も明かされた。

 また、3DSと同じくタイトル不足にあえぐWiiについては、“マリオの父”としても知られる宮本茂専務が手がけ、据え置き機では約5年ぶりとなる「ゼルダの伝説」シリーズ最新作「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」を11月23日に発売することを発表。金色のWiiリモコンが付く限定版の同時発売も明かされた。その他、人気音楽ゲームを日本向けにローカライズした「JUST DANCE Wii」(10月13日発売、任天堂)、11年ぶりのシリーズ本編作品となる「星のカービィWii」(10月27日発売、任天堂)、「いただきストリートWii」(12月1日発売、スクウェア・エニックス)、「マリオ&ソニック AT ロンドン・オリンピック」(12月8日発売、セガ)なども紹介された。

 3DSの来年以降のラインアップについても、発売が12年第1四半期に延期された「新・光神話 パルテナの鏡」をはじめ、「ルイージマンション2」「マリオテニス(仮)」「ペーパーマリオ(仮)」「ファイアーエムブレム(仮)」「カルチョビット(仮)」など任天堂の新作に加え、「バイオハザード リベレーションズ」「シアトリズム ファイナルファンタジー」「鉄拳3D プライムエディション」「メタルギアソリッド3D スネークイーター」「HATSUNE MIKU Project mirai(仮)」などサードパーティーのラインアップも充実していることをアピールした。

 またDSやWiiで「任天堂以外のソフトが売れない」と指摘されたことに配慮してか、「モンスターハンター」(カプコン)のナンバリングタイトルの最新作「モンスターハンター4(仮題)」の3DSでの開発を発表会の大トリで明かすという異例の扱いで、サードパーティーへの気遣いを示した。(毎日新聞デジタル)

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