松山ケンイチ:大河スタジオ収録開始で気合の雄叫び「海賊王になるぞー」

会見で気合の雄たけびを上げる松山ケンイチさん(左)と中井貴一さん
1 / 1
会見で気合の雄たけびを上げる松山ケンイチさん(左)と中井貴一さん

 俳優の松山ケンイチさん(26)が主演する12年のNHK大河ドラマ「平清盛」のスタジオ収録がスタートし5日、松山さんと清盛の養父・忠盛を演じる中井貴一さん(50)ら出演者が扮装(ふんそう)姿で会見を行った。スタジオに作られた清盛の生家「養父・忠盛の館」のセットに登場した松山さんは会見の最後に「俺は海賊王になるぞー!」と雄たけびを上げ、中井さんらとガッツポーズを決めた。「海賊王ってなんだ」と中井さんに苦笑いされた松山さんは「これ(海賊役の)加藤(浩次)さんのせりふなんです」とおどけていた。

ウナギノボリ

 「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏の元で育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ねて“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という物語。清盛は白河法皇の“落胤(らくいん)”で、忠盛が養子にしたという設定で描かれる。8月中旬に岩手県でクランクインし、広島県や関西地方でロケ撮影を行い、10月2日から同局でのスタジオ収録が始まった。

 この日、会見の冒頭で松山さんは「平家の(人物を演じる)みなさんもすばらしい面々でいつも楽しくやらせていただいています」とあいさつ。すると中井さんから「意気込みは?」と指摘が入り、松山さんは「やるぞー!」とガッツポーズを見せた。その後、会見に出席した養母・藤原宗子役の和久井映見さん(40)、後見の平家貞役の歌舞伎俳優・中村梅雀さん(55)、叔父の平忠正役の豊原功補さん(46)も次々とガッツポーズを決め、会見の最後に全員でガッツポーズを披露することになった。

 中井さんは「僕は松山ケンイチという俳優が好き。人間として好き。清盛の人物像が、青森で育った彼のぼくとつな感じと合致して人間味ある平清盛になると思う」と絶賛。今作について「久々の男の大河ドラマという感じ。久々にワクワクするような話になっていくと思う。(清盛を養父として)厳しく育てていきたい」と話した。中井さんは、松山さんが大河の主役を受ける際、真っ先に相談した人物で、担当のチーフプロデューサーはそのエピソードを聞いて父親役を決めたという経緯がある。

 この日は、1133年春、京の六波羅にある忠盛の館で、清盛がふくれた腹をさすって廊下に寝ていると、鱸丸(すずきまる=上川隆也さん)がやってくる。そこへ殿上人となった父・忠盛を祝う宴の声が聞こえてくる……という場面などの撮影が行われた。第4回で放送予定。

 放送は12年1月8日から毎週日曜午後8時。初回は73分拡大版。全50回。 (毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事