竹内結子:ナチュラルな食生活でスタイル維持 映画「はやぶさ/HAYABUSA」に主演

「食生活は自然体」という竹内結子さん
1 / 1
「食生活は自然体」という竹内結子さん

 女優の竹内結子さんが主演する映画「はやぶさ/HAYABUSA」(堤幸彦監督)が全国で公開されている。小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトの挑戦と苦闘の日々を事実に基づいて描き出したエンターテインメント作で竹内さんは、はやぶさの偉業の一端を担い、自らの生き方も見つめ直していく宇宙科学研究所(現・JAXA=宇宙航空研究開発機構)の職員・水沢恵を演じている。映画の中では宇宙への夢を追う一方、流行のファッションには目もくれない恵を演じた竹内さんに、美容へのこだわりについて話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 堤監督に「エキストラから、役者はどこにいるのかと思われるくらいに存在を消してほしい」といわれたという竹内さん。劇中では、ブラウスのすそをパンツに入れてベルトをきゅっと絞ったファッションに、リュックを背負ったり、パジャマにどてらを羽織って外出をしたりと、これまでのドラマや雑誌などで見る竹内さんとはずいぶん印象の異なる装いをしている。その服装についても、今回は「恵さんの履くズボンはこんな感じ、眼鏡のフレームはこういうものでと監督が一つ一つ決めてくれました」という。そんな自分の姿は「身軽だな~」とまんざらでもなさそうな様子だ。

 役柄上はちょっとダサめなファッションの竹内さんだが、肌は劇中でもプライベートでも変わらず美しい。普段のお手入れはCMに出演している化粧品会社から送られるものを使っているそうで、こだわりは薄めだという。肌トラブルも「あまりない」というが、日焼けをしたり、にきびができてしまったときなどには「相談して(適したものを)教えてもらう」という。早めのケアが美肌維持に効果を発揮しているようだ。

 お菓子など食べることが好きで、9月に自身で探したおいしいものを紹介するエッセー本「たけうちマルシェ 心に届くおいしいさしいれ102」(文藝春秋)を出版した竹内さんだが、普段の食生活はどうしているのだろうか。「(自分で)作るので野菜とかお肉とかバランスよくやっていこうという意識はあります。逆にせっかく外食に出るならすごいのを食べようよとか。そのときそのときで食べたいものを食べる感じ」と自然体での食生活を心掛けている。

 スタイル維持については「日々、体重計に乗ります」というが、「こういうふうにしておかないととか考えると、余分に食べてしまうタイプなんですよね。考えることで一日中食べ物のことが頭から離れなくなってしまう。これをやめる代わりにこっちに置き換えるとかができない方。置き換えた分、倍食べちゃう」という回答で、「それじゃ、意味ないなということに気がついて、食べたいなと思うものを一番おいしく食べられるタイミングで食べよう」と現在の自然体な食生活に至った経緯を話した。

 次回は「はやぶさ/HAYABUSA」の撮影現場について聞く。

 <プロフィル>

 たけうち・ゆうこ。80年4月1日生まれ、埼玉県出身。A型。96年、テレビドラマ「新・木曜の怪談『サイボーグ』」(フジテレビ系)で女優デビュー。99年10月からのNHK連続テレビ小説「あすか」で初主演でヒロイン役を務め、02年のフジテレビ月9ドラマ「ランチの女王」で同枠で初主演した。ドラマ、映画、CMで幅広く活躍し、代表作に映画「黄泉がえり」(03年)、映画「いま、会いにゆきます」(04年)、日本映画批評家大賞最優秀主演女優賞、山路ふみ子映画賞最優秀女優賞などを受賞した「サイドカーに犬」(07年)などがある。12年1月からは刑事役で主演する連続ドラマ「ストロベリーナイト」(フジテレビ系)がスタートする。

 *……映画「はやぶさ/HAYABUSA」は、02年夏、古書店で働きながら、宇宙への夢を追っていた水沢恵(竹内さん)が、宇宙科学研究所の的場(西田敏行さん)に誘われて、小惑星探査機の研究室に所属する。探査機は「はやぶさ」と名付けられて03年5月、宇宙へと旅立ち、05年9月、小惑星イトカワ上空に到着。プロジェクトチームは喜びに沸き立ち、恵は幼いころ宇宙の魅力を教えてくれた兄のことを思い出していた。しかし、はやぶさのミッションはスムーズに進まず、故障、そして燃料漏れが起こり、とうとうはやぶさからの通信が途絶えてしまった……という物語。「タイタニック」「アバタ−」などを手掛けてきた「20世紀フォックス映画」が製作し、12年春には全米10都市での公開を予定している。 

映画 最新記事