泉谷しげる:いきなり主演の庄野崎謙に「演技のへたさ加減がいい」と辛口エール 「俺の空 刑事編」会見

「俺の空 刑事編」の制作発表会見に登場した庄野崎謙さん(手前)と泉谷しげるさん
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「俺の空 刑事編」の制作発表会見に登場した庄野崎謙さん(手前)と泉谷しげるさん

 本宮ひろ志さんの人気コミックを連続ドラマ化する「俺の空 刑事編」(テレビ朝日系)の制作発表会見が11日、東京都内で行われ、一般公募で主人公・安田一平役に選ばれた庄野崎謙(しょうのざき・けん)さん、永井大さん、国仲涼子さん、泉谷しげるさんらキャストが出席した。デビュー作でいきなり主演の庄野崎さんは、会見冒頭に迫真のアクション演技を披露したが、共演者に囲まれた会見では、「はじめまして。安田一平役をやらせていただいている庄野崎謙です。よろしくおねがいします」とマイクを持つのを忘れてあいさつ。「すごく緊張してます。初めての現場、撮影で、右も左も分からないまま、共演者の方たちともに楽しく撮影しています」と初々しく語った。

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 一平を見守り、刑事のイロハを教え込む、たたき上げのベテラン刑事役の泉谷さんは「俺は原作をよく知らないんで、自分のキャラもよく分からない。最後までつかめないと思うので、こいつに任せようと思ってます。お前、ガチガチで頑張れよ!」と庄野崎さんに辛口エール。「こいつの演技はうまいかへたかといえば、へたなんじゃない? どへたでしょう。監督も頭抱えてるんじゃないの? でも、へたさ加減がいい場合もあるんだよ。子役でもうますぎてこなれてるとむかつくじゃん。体ごと来るほうがいいんだよ。本当にへたなものに付き合ってて楽しいなってね。とにかく黒いうわさだけは気をつけて」と“泉谷節”も全開だった。

 庄野崎さんについては、ヒロインの女刑事・大川真弓役の国仲さんが「現場でもニコニコしてますし、監督のいうことをよく聞いてらっしゃるので、監督の求めるものをその場でぽんぽんこなせる方だなと近くで見ていて感じました。すこしでも自分が納得いかないとそのつど周りにも聞いていて、すごいなと思う」、一平の婚約者・御前一十三(みさき・ひとみ)役の夏菜さんも「フレッシュでグレープフルーツみたいな方。すごくさわやかだなと思いました。演技もだんだんリラックスして、成長していく過程が見えて、婚約者(役)としても、うれしいなと思ってます」と絶賛した。

 一平のライバル・武尊善行(ぶそん・よしゆき)役を演じる永井さんは、サングラスにカツラ、付けひげ姿で登場し、「最終回まで永遠のライバルとして、この格好で頑張らせていただきます」と語り、「(庄野崎さんは)立ち姿もすごく凛(りん)としていて、最初から魅力的な男ですし、現場でも日々成長しているのを感じますね。こちらもいい刺激をもらってます。演技は持ってるものをまっすぐ伝えてくれればいい。どんなアクションをするのかも楽しみです」とエールを送った。

 「俺の空」は、日本屈指の財閥「安田グループ」の跡継ぎ・安田一平が花嫁を探して波瀾万丈な旅をする様子を描いた本宮さんの人気マンガが原作。コミックスの累計が2400万部の売り上げを記録するベストセラーシリーズで、「刑事編」はその続編。旅を終えた一平が、自ら考える正義を実現するべく、いきなり警視庁の新米刑事となり、水死体発見のために私財を投じて湖を買収して湖水を別の場所へ移動させたり、麻薬流入を食い止めるために東南アジアルートの麻薬をすべて買い占めたりという型破りな発想と莫大(ばくだい)な財力、権力を駆使して、次々と立ちはだかる難事件を解決していく……という物語。主人公・一平役は、全国オーディションを経て、2700人の応募者から庄野崎さんが選ばれた。

 会見には、警視庁“マル暴”の小宮誠一刑事役の遠藤憲一さん、フリージャーナリスト・辰巳大悟役の高知東生さん、一平たちが勤務する京橋警察署刑事課の刑事役の松重豊さん、刑事課課長を演じる尾美としのりさんも出席。主題歌に、「EXILE」の書き下ろしの新曲「Beautiful Life」を起用することも発表された。ドラマ「俺の空 刑事編」は、テレビ朝日系で16日から、毎週日曜午後11時15分~深夜0時10分の「日曜ナイトプレミア」枠で放送予定。(毎日新聞デジタル)

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