MD松尾のヒット解析：PS3版「ウイイレ」が予想以上の躍進

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

あなたにオススメ

朝ドラ：来年度後期は「ブラッサム」　主演は石橋静河　モデルは…

　「ワールドサッカーウイニングイレブン2012（ウイイレ）」（PS3、KONAMI）がトップでした。販売本数は予想よりも上ぶれしており、わずか4日間で前作の2週間分をはるかに超える売れ行きをたたき出しています。PS2からの移行がより進んだということでしょう。2位は「AKB1／48 アイドルとグアムで恋したら…」（PSP、バンダイナムコゲームス）。初回限定版が伸びた反面、期間限定版、通常版が減退しており、トータルでは約1割の減退。ただ、前作は年末商戦期に発売されており、続編タイトルとしては小幅な減退にとどまっているのはさすがということでしょう。

　◇今週の動き

　「エースコンバット アサルト・ホライゾン」（PS3・Xbox360、バンダイナムコゲームス）のPS3版がトップか。ファンの多いシリーズで初のPS3タイトルということもあって期待できそう。2位は「ジャストダンスWii」（Wii、任天堂）でしょうか。テレビCMが投入されてから飛躍的に予約が伸びており、在庫が追いつけるか微妙な情勢。3位には「ウイイレ」が残るでしょう。

　◇ランキングは次の通り。（3～9日・TSUTAYA調べ・限定版含む）

1位　ワールドサッカーウイニングイレブン2012（PS3）

2位　AKB1／48 アイドルとグアムで恋したら…（PSP）

3位　真・三國無双6 猛将伝（PS3）

4位　ダークソウル（PS3）

5位　ファミコン＆スーパーファミコン ドラゴンクエスト1・2・3（Wii）

6位　F1 2011（PS3）

7位　英雄伝説 碧の軌跡（PSP）

8位　Rage（PS3）

9位　モンスターハンターポータブル3rd　ベスト版（PSP）

10位　ゼルダの伝説 時のオカリナ3D（3DS）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。