フランスのヒッチコックと呼ばれるロベール・トマの戯曲を舞台化した「8人の女たち」の制作発表が13日、東京都内のホテルで行われ、浅野温子さん(50)、荻野目慶子さん(47)、加賀まりこさん(67)、大地真央さん(55)、戸田恵子さん(54)、マイコさん(26)、牧瀬里穂さん(39)、南沢奈央さん(21)という豪華な女優陣が勢ぞろいした。最年少の南沢さんは先輩女優陣に囲まれ、「正直心臓が飛び出るくらい緊張しているし、朝は鼻血が出ました。デビュー当時の緊張感です」と初出演ドラマの顔合わせの朝以来という鼻血が出たことを明かした。
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「8人の女たち」は、02年にカトリーヌ・ドヌーブさんらフランスの大女優8人が演じた映画版では、ベルリン国際映画祭で8人全員が銀熊賞を獲得したという名作。クリスマスの夜、雪に閉ざされた邸宅で家の主人が他殺体で発見され、家にいた8人の女たちは、犯人捜しをするうちに、隠していた本性を暴かれていく……という物語。
どこか余裕を感じさせる浅野さんらベテラン組に対して、南沢さんら若手女優陣は、緊張し通しの様子。初舞台となるマイコさんは「お話をいただいたときからずっと緊張していて、今日こうやってすごい先輩方に囲まれて、より一段と緊張しています。ちゃんと8分の1として舞台の上に存在できるようにしたい」と真剣に語り、南沢さんも「女性としての魅力とかもいろいろ学ばせてもらって、成長できればと思います」と気を引き締めた。牧瀬さんは「顔合わせをしたときに、こんなに後悔することと不安な気持ちはなかった」と思わず本音をもらし、「やらない後悔するより、やって粉々に散ったほうがいいやと思いました」と笑顔を見せ、会場を盛り上げていた。
同公演は「ル テアトル銀座 by PARCO」(東京都中央区)で12月9~25日、「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)で12年1月7~9日、「ウインクあいち」(名古屋市中村区)で同13、14日に上演予定。問い合わせはQuarasエンタメ事務局(03・3779・2681、平日午前10時~午後6時)まで。東京公演、大阪公演は発売中、名古屋公演は29日から発売開始。(毎日新聞デジタル)
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