アキバ中古ゲーム市況:全体的に低調 3DS新色「ミスティ・ピンク」に期待

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、12~18日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

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 ビッグタイトルに乏しいラインアップだったことに加え、気温が急激に下がったこともあって、アキバに来るお客さんも少なかった印象。唯一「iPhone4S」の売り場は盛況だったようですが……。一番人気の「エースコンバット アサルト・ホライゾン」(PS3・Xbox360、バンダイナムコゲームス)もぼちぼちといったところで、テレビCMで注目を集めた「ジャストダンスWii」(Wii、任天堂)も売り切れとまではいきませんでした。「フォルツァモータースポーツ4」(Xbox360、マイクロソフト)をはじめ、他のタイトルも軒並み目立たなかった印象でした。

 中古市場は「ダークソウル」(PS3、フロム・ソフトウェア)がトップ。売り買いともに好調で高回転しています。きわめて高い難易度で話題を集めていますが、挫折して売ってしまう人がいる一方で、ここまで人気を集めているところからも、PS3ユーザーの層が広がったのを実感できます。今後のラインアップをみても、据え置き機はとりあえずPS3を持っていればいいという状況が当分は続きそう。2位は前回トップの「テイルズ オブ エクシリア」(同、バンダイナムコゲームス)、3位には「ワールドサッカーウイニングイレブン2012」(同、KONAMI)が入りました。

 今週のラインアップも引き続き厳しいですね。ただ、3DS本体の新色「ミスティ・ピンク」は待望の女性向けカラーということもあって期待しています。ソフト部門では、「劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~ハイブリッドパック」(PS3、バンダイナムコゲームス)が一番人気か。Z指定タイトルの「デッドアイランド」(PS3・Xbox360、スパイク)は、先日行われた試遊イベントに、思いのほか女性客が集まっていたことを考えると、意外と幅広い層の支持を集めるかも。同じくZ指定タイトルの「デウスエクス」(同、スクウェア・エニックス)は、1カ月延期された影響がどこまであるのか注意深く見守っています。

 ◇中古ランキングは次の通り。(12~18日・トレーダー調べ)

1位 ダークソウル(PS3)

2位 テイルズ オブ エクシリア(PS3)

3位 ワールドサッカーウイニングイレブン2012(PS3)

4位 閃乱カグラ−少女達の真影−(3DS)

5位 グランナイツヒストリー(PSP)

6位 エースコンバット アサルト・ホライゾン(PS3)

7位 英雄伝説 碧の軌跡(PSP)

8位 真・三國無双6(PS3)

9位 真・三國無双6 猛将伝(PS3)

10位 モンスターハンターポータブル3rd HDバージョン(PS3)

 ◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。 

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