高梨臨:“シンケンピンク”が巨匠作品の主演に抜てき 日本が舞台のキアロスタミ最新作

世界的巨匠、アッバス・キアロスタミ監督の最新作「THE END」(原題)の主演に抜てきされた高梨臨さん
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世界的巨匠、アッバス・キアロスタミ監督の最新作「THE END」(原題)の主演に抜てきされた高梨臨さん

 若手女優の高梨臨さん(22)が、カンヌ国際映画祭のパルムドールやベネチア国際映画祭グランプリを受賞した世界的な巨匠、イランのアッバス・キアロスタミ監督の最新作「THE END」(原題)の主演に抜てきされたことが18日、明らかになった。「侍戦隊シンケンジャー」のシンケンピンク役などで活躍した高梨さんが演じるのは、夜は男性のエスコートをすることもある女子大生。

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 高梨さんは、08年に映画主演デビュー後、「侍戦隊シンケンジャー」のシンケンピンクとして活躍。その後、10年7月からのテレビドラマ「宇宙犬作戦」(テレビ東京)でヒロインに抜てきされ、今年1月には人気バラエティー番組「アメトーーク!」のスペシャルにもゲスト出演。現在は、NHK-ACジャパン共同キャンペーン「やさしい森」のイメージキャラクターに起用されており、今後も、主演映画の公開が2本控えており、ドラマやバラエティーなど活躍の幅を広げている注目の若手女優。

 高梨さんは 「驚きましたが、うれしい気持ちが一番大きかったです。最初は、オーディションに受かるとは思っていなかったのですが、何度も受けているうちにここまできたら絶対受かりたいという気持ちが大きくなっていきました。でも、決まるまでにとても長くかかり、不安もあったので、決まったときは、よかったーと安心もしました。監督や、スタッフさんとのコミュニケーションを大切にして、いい作品になるようにみんなで頑張りたいです! 自分にこんな大役が果たせるのか、不安もありますが、監督の期待に応えられるように全力で撮影に挑んでいきたいと思います」と喜びと意気込みを語っている。

 キアロスタミ監督は、「桜桃の味」「風が吹くまま」などの作品で知られるイランの世界的な映画監督。「THE END」は日本が舞台となっており、キアロスタミ監督が脚本も手がけている。元大学教授の老紳士と、夜は男性のエスコートをすることもある祖母思いの女子大生(高梨さん)という、祖父と孫ほどに年の離れた2人は愛し合えるのか……という二つの孤独な魂をめぐる愛の奇跡の物語。高梨さんのほか、奥野匡さん、加瀬亮さん、でんでんさんらも出演する。

 映画は、10月末にクランクインしており、12月上旬まで日本国内で撮影し、12年3月に完成予定。12年5月のカンヌ国際映画祭にも出品予定で、日本での公開は来年夏にミニシアター系やシネマコンプレックスなどで順次公開される。(毎日新聞デジタル)

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