銀の匙:ハガレン荒川弘の農業青春マンガ わずか2巻で累計100万部突破

荒川弘さんのマンガ「銀の匙 Silver Spoon」(小学館)のコミックス1巻(左)と2巻の表紙
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荒川弘さんのマンガ「銀の匙 Silver Spoon」(小学館)のコミックス1巻(左)と2巻の表紙

 2度にわたりテレビアニメ化もされた「鋼の錬金術師」で人気の荒川弘さんのマンガ「銀の匙 Silver Spoon」が、12月14日発売のコミックス2巻で累計発行部数(1、2巻)が100万部に達することが30日、明らかになった。今年4月の連載開始から8カ月、わずか2巻での100万部突破で、小学館は「近年にない好セールス」と話している。

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 「銀の匙」は、「週刊少年サンデー」(小学館)で連載。自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した優等生の少年・八軒勇吾が、将来の目的があるクラスメートに劣等感を抱きながらも、実習や部活に悪戦苦闘しながら成長する青春ストーリー。ヒット作の「鋼の錬金術師」はダークファンタジーだったが、一転して農業高校を舞台にしたコミカルな青春マンガになったことや、それまで月刊マンガ誌で描いていた荒川さんが大手少年誌に活躍の場を移し、週刊連載をすることでも話題になった。

 7月に発売されたコミックス1巻では初版に33万部を発行。その後も増刷を重ね、12月14日発売予定のコミックス2巻の初版発行部数を加えると計100万部に達したという。マンガのコミックスが爆発的に売れるのは、作品のテレビアニメ化がきっかけになるのが普通で、「進撃の巨人」(講談社)のようにインターネットで話題になってからテレビや雑誌で取り上げられて部数が跳ね上がったり、「テルマエ・ロマエ」(エンターブレイン)のように「マンガ大賞」の受賞をきっかけに売れる例はあるが、そうした後押しもなく伸びるケースは珍しいという。(毎日新聞デジタル)

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