アキバ中古ゲーム市況:「マリオカート」対「ガンダム」 アキバでの結果は…

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、1~7日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

ウナギノボリ

 「マリオカート7」(3DS、任天堂)、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」(PS3、バンダイナムコゲームス)が一騎討ちの展開でしたが、アキバでは「ガンダム」に軍配が上がりました。また、PS3向けのスティックの需要も高く、置いた先から売れていく状態。一方の「マリオカート」は、先月発売された「スーパーマリオ 3Dランド」と同程度のじわりとした売れ行き。任天堂タイトルらしい安定した売り上げをキープしています。

 中古市場は「セブンスドラゴン2020」(PSP、セガ)がトップに浮上。買い取りも多いのですが高値で安定。まだまだ在庫は不足気味で「ファイナルファンタジー零式」(同、スクウェア・エニックス)や「テイルズ オブ エクシリア」(PS3、バンダイナムコゲームス)クラスのヒット作になっています。

 今週は人気を博した大ヒットアクションの3DS版「モンスターハンター3(トライ)G」(カプコン)一色の展開か。初回で約40万本を出荷し、その後もコンスタントに出荷されるとのことですが、発売直前にもかかわらず、もう一つ盛り上がりを感じないのが唯一の不安。とはいえ、ふたを開けてみれば売れると期待しています。また、ゲーム化された「とある科学の超電磁砲」(PSP、アスキー・メディアワークス)、Z指定タイトルの「ザ エルダースクロールズ5:スカイリム」(PS3・Xbox360、ベセスダ・ソフトワークス)あたりも注目です。

 9~11日に恒例の「鬼特価」セールを実施します。980円以上の商品を2本で500円引きからと大変お得なので、ぜひこの機会に利用してみてくださいね。

 ◇中古ランキングは次の通り。(1~7日・トレーダー調べ)

1位 セブンスドラゴン2020(PSP)

2位 ファイナルファンタジー零式(PSP)

3位 コールオブデューティ モダン・ウォーフェア3(字幕版・PS3)

4位 テイルズ オブ エクシリア(PS3)

5位 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス(PS3)

6位 ダークソウル(PS3)

7位 聖闘士星矢戦記(PS3)

8位 アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス(PS3)

9位 モンスターハンターポータブル3rd(PSP)

10位 マリオカート7(3DS)

 ◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。

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