テルマエ・ロマエ:異色の風呂マンガがミリオンセラーの仲間入り 4巻で500万部突破 

 4月公開予定で阿部寛さん主演で実写映画化され、1月からアニメも放送されるマンガ「テルマエ・ロマエ」が22日発売の4巻で、累計発行部数500万部を突破することが14日、明らかになった。発売元のエンターブレインは、ゲーム雑誌「ファミ通」で知られる出版社で、マンガの大ヒットの水準とされる「1巻あたり100万部」のミリオンセラーのマンガを送り出すのは初となる。

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 「テルマエ・ロマエ」は、「コミックビーム」(毎月12日発売)で連載中のヤマザキマリさんのマンガ。古代ローマ時代の風呂専門の設計技師・ルシウスが、なぜか現代の日本の銭湯や温泉、浴槽にタイムスリップするようになり、風呂上がりのフルーツ牛乳やシャワー、あかすりタオル、シャンプーハットなどを知り、ローマ時代にそのアイデアを持ち帰って再現して名声を得ていく……という異色のストーリーだ。海外在住で日本式の風呂がなかったヤマザキさんが、お風呂に対する渇望を反映させて生み出したという。

 同作は08年の読み切りを経て、10年から定期の連載を開始。書店員らが選ぶ「マンガ大賞」に選ばれてから一般読者への知名度が上がり、部数も10万部から50万部へ急伸、その後も着実に部数を積み上げた。ちなみにマンガのミリオンセラーは、「ONE PIECE」や「NARUTO」、「進撃の巨人」「青の祓魔師(エクソシスト)」などわずかにとどまっている。

 アニメは、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で12年1月12日深夜0時45分から全3話で放送予定。実写映画は、阿部さんのほか、上戸彩さん、市村正親さん、北村一輝さん、宍戸開さんら豪華キャストで、12年4月28日に公開される。(毎日新聞デジタル)

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