MD松尾のヒット解析:FF13−2がトップ PSVita発売で盛り上がる

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 トップは人気RPGの続編「ファイナルファンタジー(FF)13−2」(PS3、スクウェア・エニックス)でまずまずのスタートを切りました。長い休みが取れる年末は据え置き機も売れる時期なので、そこでの需要にも期待したいところ。2、3位は「モンスターハンター3G」(カプコン)、「マリオカート7」(任天堂)が残り、4、5位にも新作の「イナズマイレブンGO シャイン・ダーク」(レベルファイブ)が入るなど、2~6位を3DSタイトルが占める結果となりました。

 週末には期待の新型携帯ゲーム機「プレイステーション(PS)Vita」が発売。「SHIBUYA TSUTAYA」ではカウントダウンイベントが行われたこともあり、大いに盛り上がりました。特にサプライ系の売り上げが好調で、メモリーカードを筆頭に、保護フィルム、ポーチなどもかなり売れています。

 ソフトは、24タイトル発売されたこともあって、ややバラけた印象ですが、「みんなのゴルフ6」(SCE)、「アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり」(同)がトップ10に入り、他も「ロード オブ アポカリプス」(スクウェア・エニックス)、「真・三國無双 NEXT」(コーエーテクモゲームス)、「リッジレーサー」(バンダイナムコゲームス)の順で売れています。特にアクションRPGの「ロード オブ アポカリプス」は、新ハードと同時発売されるのは珍しいジャンルということもあり、人気を集めているようですね。

 ◇今週の動き

 人気アクションの最新作「無双OROCHI2」(PS3・Xbox360、コーエーテクモゲームス)のPS3版がトップでしょう。無双シリーズのキャラクターが勢ぞろいする遊びやすいアクションで、ライトユーザーもゲームを遊ぶこの時期にぴったりのお祭り的なタイトルです。2位は「FF13−2」、3位には「マリオカート7」、「モンスターハンター3G」あたりが残りそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(12~18日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ファイナルファンタジー13−2(PS3)

2位 モンスターハンター3G(3DS)

3位 マリオカート7(3DS)

4位 イナズマイレブンGO シャイン(3DS)

5位 イナズマイレブンGO ダーク(3DS)

6位 スーパーマリオ3Dランド(3DS)

7位 みんなのゴルフ6(PSV)

8位 真かまいたちの夜 11人目の訪問者(PS3)

9位 アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり(PSV)

10位 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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