注目映画紹介:「マジック・ツリーハウス」 愛菜らが声優 子どもの想像力をかきたてる

「マジック・ツリーハウス」の一場面 (C)メアリー・ポープ・オズボーン/「マジック・ツリーハウス」製作委員会
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「マジック・ツリーハウス」の一場面 (C)メアリー・ポープ・オズボーン/「マジック・ツリーハウス」製作委員会

 声優初挑戦の北川景子さんと、人気子役の芦田愛菜ちゃんが兄妹の声を担当した劇場版アニメ「マジック・ツリーハウス」が7日に全国で公開された。原作は、世界で1億部以上の売り上げを誇る人気児童書シリーズ。日本でも02年の初版以来、累計370万部を売り上げ、昨年11月には31巻目が発売されている。

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 仲よし兄妹のジャック(北川さん)とアニー(愛菜ちゃん)が、森の中の大きな木の上に小屋を見つけて中に入ってみると、そこにはたくさんの本があった。実はその小屋は本の世界を訪れることができる魔法のツリーハウスで、ジャックとアニーは、本の中で出会った、魔法が使えなくなった魔法使いモーガンを救うために、四つのメダルを探す冒険の旅に出るというストーリー。

 世界各国から映画化オファーが殺到する中、日本版オリジナルイラストが原作者のメアリー・ポープ・オズボーンさんに高く評価され、日本での初映画化が承諾されたという。今作は原作の四つの人気エピソードで構成されており、大人からすると首をかしげたくなることも、子どもにとっては歓声が上がるほど面白いことはたくさんある。その点、オズボーンさんは、各地に伝わる神話や伝承を研究し、その面白さを子どもたちに伝えるために児童文学作家になったという人物だけに、今作でも子どもたちの想像力をかきたてるアイデアを随所に見ることができる。

 監督は、テレビアニメ「かいけつゾロリ」シリーズの錦織博さんが務め、「コードギアス」シリーズや2月公開予定の劇場版アニメ「ベルセルク 黄金時代篇1 覇王の卵」の大河内一楼さんが脚本を担当。魔法使いモーガンの声を真矢みきさんが務めるほか、山寺宏一さん、水樹奈々さんといった人気声優も出演。また、主題歌「メッセージ」を歌う植村花菜さんが声優に初挑戦しているのも注目だ。7日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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