お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾さんが11日、東京・神保町の神保町花月で開催された「板尾創路ノ大落語会」に登場し、古典落語の演目の一つ「たいこ腹」を披露した。藤森さんの“チャラ男”キャラをうまく融合させた芸に板尾創路さんは「大したもん、びっくりした」と絶賛。「バラエティーで調子に乗ったときの哀川翔さんにそっくりだった」とコメント。藤森さんは「哀川さんキャラもレパートリーの一つにしようかな」とノリノリだった。
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「板尾創路ノ大落語会」は板尾さんが監督を務める映画「月光ノ仮面」の公開を記念して開催。お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さん、落語家の笑福亭笑助さん、鈴々舎馬桜さんが駆けつけ演目を披露。また板尾さんと親交があるという豊田利晃監督も参加しトークショーを行った。
「月光ノ仮面」は板尾さんにとって2作目となる監督作品。戦地から戻った2人の男と1人の女の数奇な運命を描く。敗戦の痛手が癒えぬ昭和22(1947)年、戦死したと伝えられた男(板尾さん)が帰郷した。男は戦前に人気、実力ともに認められた落語家・森乃家うさぎで、かつての恋人で森乃家一門の天楽(前田吟さん)の娘・弥生(石原さとみさん)は帰還を喜ぶが、男は戦争で負った傷のため、顔を包帯で包み一切の記憶をなくしていた。矢部さん、柄本佑さん、木村祐一さん、平田満さんらが出演する。
トレードマークのメガネと首に付けたチェーンを外さずいつもの“チャラ男”のまま高座に臨んだ藤森さんは「今はこの噺(はなし)しかできないけれど2、3個とできたらと思う。また機会があったらやりたいです」と語り、板尾さんも「(藤森さんは)芸人なので、これから落語をやったら芸の幅が広がるんじゃないですかね」と期待を寄せた。(毎日新聞デジタル)
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