俳優としても活躍する歌手のGACKTさんが14日、ハリウッド初進出を果たした映画「BUNRAKU(ブンラク)」(ガイ・モシェ監督)の公開初日舞台あいさつに登場。ジョシュ・ハートネットさん演じる主人公のパートナーとなる侍・ヨシ役で、準主役として、スタントなしのアクションに挑んだGACKTさんは、ハートネットさんに持ち上げられて地面にたたき付けられた際に、頭部を打って気絶、救急車で搬送されたエピソードを明かし、「30分くらいして戻ってきたら、ジョシュが泣きながら『良かった』と抱きしめてくれた。あとは40度の熱が出たのと、歯を折られたくらい。腕が折れなくて良かった」と壮絶な撮影現場を明かし、「今までの人生で『できない』と思ったことはなかったけど、初めて『ギブアップするかもしれない』と思った」と過酷な挑戦を振り返った。
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日本の伝統芸能である文楽をはじめ、和のテイスト、マンガやゲームなど多彩な要素が盛り込まれ、スピード感と迫力満点のアクションが満載のハリウッド作品。ハートネットさん演じる“ドリフター(流れ者)”のパートナーとなる侍、ヨシ役のGACKTさんは、剣ややりを駆使した見事なアクションを披露している。「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のウディ・ハレルソンさんや「ヘルボーイ」シリーズのロン・パールマンさん、「ゴースト/ニューヨークの幻」のデミ・ムーアさんらも出演している。GACKTさんの出演は、NHK大河ドラマ「風林火山」での上杉謙信役を目にしたモシェ監督が出演を熱望し、自らオファーして実現した。
GACKTさんは、過酷な撮影について、「スタッフから『こんな過酷な撮影はめったにない』と言われて、僕だけじゃないんだと思ったのは覚えてるかな」と語り、「僕がアクションをできるということを含めて、監督の期待が大きくて、それに応えたい、いい作品を作りたいと思って、やれることをやろうと決めた。けがをしたのが、これだけで良かったなというのが、終わって思った正直なところ」とさらりと振り返った。
今後のハリウッド第2弾の予定について聞かれると、「うーん、まだ言えないんだけど、スケジュールが合えば、ハリウッドだけでなく日本の映画も含めて、面白そうならば、いくらでもやるといっているので、ファンのみんなには面白い作品を届けられるんじゃないかなと思う。楽しみにして」とコメント。演じてみたいキャラクターについては「狂気を表現したいとずっと思ってきたけど、コメディーとかもやったら面白いのかな。最近は、ヤンキー映画とかもありかななんて思ってるので、日本映画も含めて期待して」とファンにメッセージを送っていた。
映画「BUNRAKU(ブンラク)」は、同日から27日までの間、新宿ピカデリーなどでイベント上映される。(毎日新聞デジタル)
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