注目映画紹介:劇場版アニメ「ドットハック セカイの向こうに」 メディアミックス作が初映画化

劇場版アニメ「ドットハック セカイの向こうに」の一場面 (C)2012.hack Conglomerate
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劇場版アニメ「ドットハック セカイの向こうに」の一場面 (C)2012.hack Conglomerate

 現実と虚構の二つの空間を行き来する少女の成長と恋が描かれる劇場用3Dアニメ「ドットハック セカイの向こうに」(松山洋監督)が21日、公開される。ゲームやマンガ、アニメなどのメディアミックス展開を通じて世界中で人気を集めた「.hack(ドットハック)」の最新作で、同シリーズが劇場作品になるのは今回が初めて。

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 今より少しだけ未来のこと。福岡県柳川市に住む女子中学生の有城そらは、全世界で流行しているオンラインゲーム「THE WORLD(ザ・ワールド)」で遊んだことがなく、取り残された気分で日々を過ごしていた。そんなある日の帰り道、幼なじみの岡野智彦とクラスメートの田中翔を見かけ、ゲームを皮肉る言葉を投げかけてしまう。それに反論する田中の言葉や、祖父・武生までがゲームに熱中していると知って心動くそらは、ついに男の子のキャラクター・カイトとして「THE WORLD」に足を踏み入れる……。

 見どころは、ゲーム「THE WORLD」で本人とは違うキャラクターになりきれる面白さとサスペンス。そして、キャラクターたちはゲームというバーチャルの中に入ることで現実の素晴らしさを実感する。また最新のCGで描かれる近未来の地方都市・柳川での日常やゲームの世界にも注目だ。

 そらを映画「最後の忠臣蔵」に出演した女優の桜庭ななみさん、翔を「侍戦隊シンケンジャー」の俳優・松坂桃李さん、智彦を「ランウェイ☆ビート」などに出演した田中圭さんが担当するなど、声のキャストには実力派の若手俳優を起用。アニメーション制作は「ナルティメットストーム」などのゲームソフトで知られるサイバーコネクトツーが担当。21日からテアトル新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。

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