マンガ「ドラえもん」の実写化で話題となっているトヨタ自動車のテレビCM最新作にジャイアンの妹・ジャイ子役で人気アイドルグループ「AKB48」の前田敦子さんが登場することが26日、わかった。「ドラえもん」の20年後の世界を描くシリーズの第4弾で「のび太のもしもな世界」編として27日から全国で放送される。前田さんは「ジャイ子ちゃんって聞いた時はびっくりしたんですけど、CM の一視聴者として、このドラえもんシリーズの大ファンでしたし、私自身、まさかドラえもんファミリーの一員になれるとは夢にも思っていなかったのですごく光栄です」と語っている。

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　CMは、車の免許取得を断念したことをしずかちゃん（水川あさみさん）にとがめられたのび太（妻夫木聡さん）が、想像を現実にしてくれるドラえもん（ジャン・レノさん）のひみつ道具「もしもボックス」を使って、自分が免許を取った世界を疑似体験するというシーンが描かれている。“もしもの世界”でのび太が車で運転席のハンドルを握っていると、助手席に乗り込んできた謎の女性に「どっか行こう！」とおねだりされる。おかげで、すっかり免許を取る気になったお調子者ののび太に、しずかちゃんは強烈なビンタを浴びせ「知らない！」と怒ってその場を立ち去ってしまう。オロオロするのび太の横で、ドラえもんが車から降りてきた女性に「君は？」と聞くと「忘れちゃった？ ジャイ子よ」と明かし、ジャイ子がかわいくなっていることにドラえもんとのび太が驚き目を丸くする……という内容。

　前田さんは、ジャイ子が原作の中で少女マンガ家志望であることをイメージしたクリーム色のタートルネックに首から胸元にかけてVラインが入ったボルドーのワンピースとおそろいのベレー帽という衣装で登場。撮影時は、レノさんが首に鈴を付ける様子を興味津々に眺めたり、妻夫木さんにドライブへ行こうとおねだりするシーンを照れくさそうにモニターでチェックするなど“ドラえもんファミリー”との共演を楽しみ、撮影中に何度も「楽しい」と繰り返していたという。

　また、前田さんは「（「もしもボックス」を使えるとしたら）CMの中ののび太くんと同じように、自分が運転免許を取って車を運転したらどうなるのか見てみたいですね」と話し、運転の腕に関しては「周りのメンバーには『あっちゃんが運転する車にはあまり乗りたくない』って言われちゃうことがあるので、そこはぜひとも教習所に通って完璧にして、みんなを楽しいところに連れていけるようになりたいですね」と語った。

　妻夫木さんは「第1話がオンエアされるまでは、本当にドキドキでしたが、思っていた以上に僕が演じるのび太を好意的に捉えてくださっている方が多くて。今では毎回、楽しみながらのび太をやらせてもらっています」と笑顔で語り、レノさんとの共演シーンでは日本語の言い方を指導したり、原作の元ネタにもなった「時屋」という和菓子屋さんの大きなどら焼きが撮影で使用されたとわかるとさっそくその情報をジャン・レノさんに教えてあげる場面も見られた。

　しずかちゃんが強烈なビンタをのび太にお見舞いするシーンは、水川さんがほおを張る力加減に苦労しながら、妻夫木さんに毎回「今のクリーンヒットした？」などと確認しつつ撮影され、OKが出た瞬間にはスタッフから大きな拍手がわき起こったという。（毎日新聞デジタル）