坂道のアポロン:アニメスタッフ発表 「カウボーイ・ビバップ」の渡辺信一郎・菅野よう子コンビ 

「坂道のアポロン」のビジュアル(C)小玉ユキ・小学館/「坂道のアポロン」製作委員会(C)小玉ユキ・小学館
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「坂道のアポロン」のビジュアル(C)小玉ユキ・小学館/「坂道のアポロン」製作委員会(C)小玉ユキ・小学館

 フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」でアニメ化されるマンガ「坂道のアポロン」のアニメ制作スタッフが発表され、人気アニメ「カウボーイ・ビバップ」でタッグを組んだ渡辺信一郎監督と、音楽家の菅野よう子さんが起用されたことが27日、明らかになった。原作者の小玉ユキさんは「アニメ化するにあたって、これほどぜいたくな組み合わせはないと断言できるくらい、最高のスタッフに恵まれました。幸せすぎて胸が苦しいです」と喜びのコメントを寄せている。

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 「坂道のアポロン」は「月刊フラワーズ」(小学館)07年11月号から連載を開始、12年3月号で完結する予定で、コミックスは1~8巻が発売されている。1960年後半の九州を舞台に、転校を繰り返していた秀才の薫が、不良とうわさの千太郎と出会い、彼がたたくドラムに触れてジャズに夢中になる……という青春ストーリー。宝島社が年末に発売する「このマンガがすごい!2009」のオンナ編で1位になるなどマンガファンの注目を集めており、23日に発表された優れたマンガ家と作品を顕彰する「第57回小学館漫画賞」では、一般向け部門を受賞した。

 渡辺監督は、これまでも「カウボーイ・ビバップ」ではジャズとアニメ、「サムライチャンプルー」ではヒップホップとアニメを融合させるなど、音楽へ強いこだわりをみせており、菅野さんも数多くのアニメ音楽のほか、映画やドラマ、ゲーム音楽などでも幅広く活躍している。原作ものを手がけるのが初めてとなる渡辺監督は「マンガを読んで、これは自分がやるべき作品と思いました。原作の持ち味をうまく生かしつつ、小玉先生とセッションするような気持ちで作っていきます」と熱くコメントし、菅野さんも「渡辺監督で青春で、ジャズ。こういう作品を、私が一番待っていました」と意気込んでいる。

 また、キャラクターデザインは、アニメ「Paradise Kiss」や「宇宙戦艦ヤマト2199」などを手がけた結城信輝さんが担当。原作ファンの結城さんは「ファンの方のイメージを壊しはしないか心配ですが、頑張ります!」とコメントしている。アニメは4月から放送予定。(毎日新聞デジタル) 

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