人気少女マンガを実写映画化する「今日、恋をはじめます」（古澤健監督、12年冬公開）がこのほどクランクインし、主演の武井咲さんと松坂桃李さんが、共演3回目にして初の恋人役で息ぴったりの演技を見せた。撮影の合間にも、楽しそうに話しているといい、武井さんは「山口百恵さんと三浦友和さんみたいに“平成のベストカップル”として3度目の共演をとらえてもらえたらうれしい」、松坂さんも「昭和生まれなんですけど、ベストカップルといわれるのにふさわしいよう、この作品を届けられれば」と意気込みを語っている。

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　映画は、既刊13巻で累計800万部を超える水波風南（みなみ・かなん）さんの同名マンガが原作。マンガ誌「Sho-Comi」に連載され、女子中高生の恋愛バイブルとして、爆発的な人気を集めている。武井さんは日比野つばき役を、松坂さんはその相手役の椿京汰役を演じている。2人の共演は、10年のドラマ「GOLD」（フジテレビ系）、11年のドラマ「アスコーマーチ」（テレビ朝日系）に続きこれで3回目。初の恋人役でも、息の合った演技を見せており、少女マンガから飛び出してきたかようなベストカップルぶりを見せつけている。

　3度目の共演に2人とも「またか！」と思ったというが、松坂さんは「やっぱり安心感があります。気がねなくなんでも言える」、武井さんも「まったく同じですね。デートシーンなどはせりふとかもその場で決められて、しかも、けっこう甘い言葉が多いんですが、桃李くんだから、恥ずかしさよりもお芝居としてきちんとせりふが言える。やっぱり安心感がしっかりある」と信頼し合っている様子。松坂さんは「王道のラブストーリーだと思うので、2人の結末を見てほしいし、男の子の共感できるポイントがいろいろ盛り込まれているので男の人にも見てほしい」、武井さんは「つばきと京汰の距離がどんどん縮まっていく過程を共感してもらって、恋愛にあこがれを持ってほしい」とアピールしている。

　映画「今日、恋をはじめます」は3月中旬にクランクアップし、12年冬に全国東宝系でロードショー予定。（毎日新聞デジタル）