元世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王者の具志堅用高さんが15日、東京都内で行われた映画「アフロ田中」(松居大悟監督)公開記念の「ベストアフロニスト」授賞式に登場し、先日アマチュアボクシングの全日本女子選手権ミドル級で優勝したお笑い芸人のしずちゃんこと山崎静代さんについて「最初よりすごく上達していて、全然ちがう。形もできているので、トレーニングを積んだら70%くらいでいけるんじゃないか」とエールを送った。
ウナギノボリ
ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
イベントは、映画主人公がアフロヘアであることから、アフロヘアを世の中に広めることに貢献した人を表彰するというもの。具志堅さんはアスリート部門で、お笑い部門ではお笑いコンビ「トータルテンボス」の藤田憲右さん、アーティスト部門では映画主題歌を担当した“アフロバンド”の「鶴」が表彰された。MCにはお笑いコンビ「インパルス」の堤下敦さんが登場した。
35年間アフロヘアを貫いた具志堅さんは、「アフロで表彰されたのははじめて。やっと賞とれたな。夢にも思ってなかったから、うれしいですね」とにっこり。アフロヘアにした理由を、「かっこいいし強そうだから」と語った具志堅さんだが、「アフロは重いので、当時15ラウンドあった試合の終盤で疲れるんだよね」と苦労を告白。「だから早くノックアウトすればいいんだよね。30分以内にノックアウトするようにしていた」とちゃめっ気たっぷりに現役時代を振り返った。
一方、藤田さんは「毎月2万くらい維持費にかかるし、奥さんはアフロを甘んじているけど、アフロじゃない方がいいと言っている」とぼやき、会場の笑いを誘っていた。この日のイベントで主題歌「夜を越えて」を披露した「鶴」のメンバーは、「『アフロ田中』関連が終わったら、3月くらいでアフロバンドを引退します」と“脱アフロ宣言”していた。
映画は、コミックス累計360万部を発行している「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)連載中の、のりつけ雅春さんのマンガ「アフロ田中」シリーズが原作。田中広(松田翔太さん)が、学生時代からのダメ仲間が結婚することになったのを機に彼女を作ろうと奮闘する様をコミカルに描いている。田中の家の隣に引っ越してきた美女・加藤亜矢を女優の佐々木希さんが演じるほか、堤下さん、田中圭さん、遠藤要さん、原幹恵さん、美波さん、吹越満さん、辺見えみりさん、リリー・フランキーさんらが出演している。
映画は18日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開される。(毎日新聞デジタル)
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