女優の天海祐希さん（44）が4月期放送の新連続ドラマ「カエルの王女さま」（フジテレビ系）にミュージカルスターの倉坂澪役で主演することが28日、明らかになった。ブロードウェー帰りの澪が“ママさんコーラス”を立て直していく物語で、劇中には最新のヒット曲や往年の歌謡曲、演歌など日本の名曲の数々が登場。宝塚歌劇団トップスターだった天海さんがキャストらと歌い、踊るという。天海さんは「ドラマを見ながら（登場する歌を）口ずさんでいただいて、1週間に1回、この時間には日本中で同じ曲を聴けたら」と新ドラマへの思いを語っている。

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　ドラマは、米人気ドラマ「glee（グリー）」に用いられた合唱スタイル「ショークワイア」を取り入れ、ダンスなどのパフォーマンスとともに歌を表現するコメディー作。日本でミュージカルスターとして活躍し、ブロードウェーを目指したものの、あえなく挫折した澪（天海さん）に、故郷から“ママさんコーラス”グループ「シャンソンズ」を立て直してほしいと連絡が入る。嫌々ながら一時帰国した澪の前に現れたコーラスのメンバーは、主婦、大学生、元キャバクラ嬢など素人ばかり。がく然とする澪だったが、強烈な指導法でメンバーを鍛えていくという物語。

　劇中に登場する楽曲について天海さんは「私たちの世代にはスカッとはまる曲ばかりですし、若い方にもいい曲だなあって思っていただけるはず」とコメント。2月上旬からボイストレーニングに励んでおり、「（出演する）私たちの成長がそのままシャンソンズの成長になったらと思い、一生懸命頑張っています」と話している。天海さんが同局のドラマで歌を披露するのは05年の主演ドラマ「越路吹雪・愛の生涯～この命燃えつきるまで私は歌う～」以来、約7年ぶり。

　また女優の石田ゆり子さん（42）が初めて歌とダンスに挑戦し、シャンソンズのメンバーで主婦の井坂忠子役で出演。忠子は、澪と対立しながらもシャンソンズの立て直しに奮闘する役どころで、石井さんは「天海さんパワーに負けないようついていきたいと思います」と意気込んでいる。

　渡辺恒也プロデューサーは「地方都市に住むあきらめない人たちの、顔が見えるようなドラマを作りたいと思いました。歌の力で町が元気になっていく姿に、見た方が勇気をもらえるようなドラマにしたい」とコメント。「天海さんの持つエネルギーやスケール感と、石田さんのしなやかで凜（りん）とした強さの対決を、楽しみにしてください」と呼びかけている。フジテレビ系で4月12日から毎週木曜午後10時に放送予定。（毎日新聞デジタル）