1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、月刊少女マンガ誌「Cookie(クッキー)」(集英社)で連載、寺の娘として生まれた三姉妹の恋を描いた水沢めぐみさんのマンガ「寺ガール」です。
ウナギノボリ
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高校生の光里(ひかり)は、父が住職を務める福福寺の次女で、医大生の姉・悟留(さとる)、派手好みの妹・拝美(おがみ)と仲良し三姉妹。なかでももっとも信心深い光里は、父や周囲の人々からも寺の“後継ぎ”と目されていた。そんな光里が、ひょんなことからひとめぼれしてしまうが、その相手は「好きになってはいけない人」だった……。
水沢先生は、今年でデビュー33年を迎えた、いわゆる“大御所”でありながら、常に「新しいことに挑戦していきたい」という気持ちを忘れない、マンガ家としてだけでなく、人間としても尊敬できる人! そんな水沢先生の最新作は、なんとお寺が舞台。今まで特に、お寺と関わりを持ってこなかった先生&私にとって、まさに挑戦の連続です。「わからない事は専門家に聞こう!」をモットーに、取材を重ね、エピソードを練り、形にしていく……。先生の作品の中で、最も多くの人の協力を得て、出来上がった作品かもしれません。
ちょっと、仏教風に言うと……この作品を始めてからというもの、たくさんのご縁を感じるような出来事が。今年の初め、丸ビルで行われた「寺カフェ」でコラボさせていただいたのも、とてもうれしいご縁の一つ。常に「今までやったことがないことを!」という水沢先生の挑戦も、今回は、いつも以上に努力が必要だったのではないかな……と思います。悩んで、苦しむ姿を見てきたからこそ、今まで、水沢先生の作品を手に取ったことがない人に、カフェという、マンガと全く違った角度からアプローチができたことは、本当にうれしかったです。
実際のお寺の後継者の方からも、「誰がお寺を継ぐんですか?」などと、よく聞かれます。当初は「この子!」と決めていた先生も、取材を続け、キャラが成長していくうちに、心境に変化があったかも……? 私たちと同じように、恋をして、悩んで、傷ついて……。でも、私たちとは違うように、お寺の娘ならではの問題に、頭を悩まされる三姉妹の恋の行方と、福福寺の今後を、ハラハラしつつも、温かく見守っていただけるとうれしいです!
異なるタイプの三姉妹ですが、家族を大事にする思いは同じ。その心の温かさに優しい気持ちで読める作品です。宗教がテーマですが堅苦しさはありません。その代わりお寺や教会というおごそかな空間と、素朴な祈りの気持ちが、静かな安らぎとなって絵やコマからも伝わってくるようです。手を合わせ目をつぶる光里ちゃんの姿を見ていると、こちらまで穏やかな気持ちになりますね。次の巻では長女の悟留ちゃんが主役となりますが、彼女も複雑な思いを抱えているようで、2巻も注目ですね。
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