アニメ質問状:「あの夏で待ってる」 忘れられない「あの夏」を

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、長野県小諸市を舞台に高校生たちのひと夏を描いた「あの夏で待ってる」です。ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントの小倉充俊プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 −−作品の概要と魅力は?

 夏休み目前、「何もないけど、何かしたい」と漠然と思う高校生たちのもとに、一人の転校生の女の子がやってきて、一緒に映画を撮ろうということになってから、彼らの日常は「特別」なものになっていく。タイトルにもありますとおり、彼らにとって何年たっても忘れられない「あの夏」を描いた青春ストーリーです。

 −−制作決定の経緯と、アニメにするときに心がけたことは?

 脚本の黒田洋介さんと某ゾンビアニメでご一緒させていただいていた時に、「まっすぐな青春恋愛ものってできないのかな」みたいな話をしたのが事の始まりです。誰かに自分の思いを伝えたい時、「相手のもとに走っていく」という青臭くて真っ正直で気持ちのいいコミュニケーションは企画当初から大切にしています。

 −−作品を作るうえでうれしかったことは?

 作品が形になっていくこと、多くの方に見ていただいていることが何よりうれしいですが、さらにイチカや柑菜といったそれぞれのキャラクターに対して反響をいただけているのもうれしいですね。黒田さんから新しいシナリオが上がってきた時も、“こういう展開で来たか”みたいな感じじゃなくて、「うわ、哲郎何言い出すんだ?」って彼らの存在を感じながら作っていたので、それぞれのキャラクターを受けとめていただけているのはすごくありがたいです。本編で生き生きした海人たちを見ていると、舞台になった小諸に行ったら彼らがいるんじゃないかって気になってきます。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 物語はいよいよクライマックスに向かっています。彼らの感情や成長、迫り来る試練に一緒にドキドキしながら、イチカや海人たちの“特別なひと夏”にどうぞ最後までお付き合いください。よろしくお願いします。

 ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント プロデューサー 小倉充俊

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