SDN48:涙で全メンバー卒業! キャプテン・野呂「記憶に残るチームでいさせて」

最後のコンサート「NEXT ENCORE」を開いた「SDN48」
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最後のコンサート「NEXT ENCORE」を開いた「SDN48」

 アイドルグループ「SDN48」が31日、卒業コンサート「NEXT ENCORE」を「NHKホール」(東京都渋谷区)で開催。この日で卒業となる全メンバー39人が出演し、2度目のアンコールで、キャプテンの野呂佳代さんは、「私たちSDN48は、AKB48みたいな、たくさんの大きな記録は残せなかったけど、みなさんの記憶に残るチームでいさせてください。この先も、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、JKT48、みんなの応援よろしくお願いします。これにて、私たちSDNは卒業します。ありがとうございました!」と涙ながらにあいさつ。最後は全員で横一列に並び、「ありがとうございました!」と手をつないで深々とお辞儀。涙を流しながらも笑顔でファンに別れを告げた。

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 この日の会場には、3000人のファンが詰めかけ、SDN48は、デビュー曲「GAGAGA」や代表曲「MIN・MIN・MIN」、ラストシングル「負け惜しみコングラチュレーション」など2度のアンコールを含む全37曲を披露。曲の合間にはトークコーナーなども挟まれ、メンバーがそれぞれの卒業後について語る場面も。メンバーとテレビ番組で共演するイジリー岡田さん、SDN48とのデュエット曲を発表したみのもんたさんもゲストで登場。みのさんは、メンバーとともにデュエット曲「口説きながら麻布十番 duet with みの もんた」を披露し、「みなさんが育ててきたSDN48は今日で卒業して、明日からそれぞれソロで頑張っていくわけですが、SDN48はみなさんの心の中で、永久に不滅です!」とメッセージを贈り喝采を浴びた。

 コンサートの終盤では、メンバーからファンへの感謝のあいさつが繰り返された。佐藤由加理さんは、「SDN48を結成して、ここまでこられたのもファンのみなさんのおかげ。みなさん1人1人の応援が私たちの力になります。絶対夢をあきらめないで、頑張っていきます! これからも応援よろしくお願いします!」と涙で声を詰まらせながらあいさつ。小原春香さんは、「今日集まって見守ってくださったみなさん、来られなくても、ずっとずっと応援してくださったみなさん。ありがとうございました。私たちはこんな素晴らしい卒業ができて本当にうれしく思います。これからは一人一人で歩いて行きますが、これからも絶対絶対そばに付いてきてください」と呼びかけた。

 2度目のアンコールでは、メンバー全員が純白のウエディングドレス風の衣装で登場し、ラストシングル「負け惜しみコングラチュレーション」を披露。メンバーが自分の名前を叫び、客席のファンが呼び返す“コール&レスポンス”を全員が繰り返した後、野呂さんが涙ながらにファンへの感謝と別れのあいさつを行い、「終わらないアンコール」を全員で涙ながらに熱唱すると、客席からはすすり泣きの声が漏れた。最後は全メンバーが、涙を見せながらも笑顔で、「孤独のランナー」を力強く歌い上げ、全員で横一列に手をつないで深々とお辞儀すると、客席からは「SDN!」のコールが巻き起こり、再び全員であいさつ。涙、涙でファンとの別れを惜しみながら最後のコンサートが終了。野呂さんは、客席からの退場案内のナレーションも務め、「私たちのことを忘れないでくださいね」と最後の最後のメッセージを送っていた。

 SDN48は、「土曜の夜(Saturday Night)にだけステージに立つ20歳以上の女性グループ」というコンセプトで結成された「AKB48」の姉妹グループで、10年11月にシングル「GAGAGA」で日韓同時デビュー。シングル5枚、アルバム1枚を発売しており、シングル5枚すべてがオリコン週間シングルチャートでトップ3入り。14日発売の集大成となる最初で最後のファーストアルバム「NEXT ENCORE」は、同アルバムチャートで初登場首位になり、初めて1位を獲得した。劇場公演「誘惑のガーター」は、09年8月1日から今月28日のラスト公演まで337回を行ってきた。(毎日新聞デジタル)

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