3月に高校を卒業し、女優業に専念している志田未来さんがこのほど、2冊目の写真集「未来~小さいですけど、何か?~」(東京ニュース通信社)を発売した。四季をテーマに、18歳の志田さんを撮影した写真集で、志田さんは「卒業記念ということで出版させていただくことになりました。18歳の私がすべて詰まっている写真集です」と仕上がりに自信を見せている。志田さんに、写真集の撮影エピソードや高校生活最後の1年を振り返って感じたことを聞いた。(毎日新聞デジタル)
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写真集の撮影は春から順に季節を追い、約1年にわたって行われた。「写真がすごく苦手」という志田さんは、「最初の春は少し距離感がある……。笑っても笑えないし、ポーズを取ってといわれても取れない私がいた」と苦笑してみせたが、カメラマンをはじめとするスタッフが常に同じ布陣だったこともあって「どんどん現場に慣れてきて、距離感の近い写真がたくさん詰まってると思います」と徐々に成長し、素顔を見せられるようになったという。
中でも軽井沢(長野県)に1泊して行われた冬の撮影は「遊びに行ったのを写真に収めたという感覚」と、より自然な表情が収められている。一方で「(軽井沢での撮影は)とにかく寒かったです。ワンピース1枚ではだしになって、雪の上に立って撮影することもあったので、体が(寒さで)じんじんして。痛かったですね」とつらかった思い出を振り返った。
お気に入りの1枚は、長く伸ばしていた髪をばっさりと切っている写真だという。「2年前ぐらいから(髪を)切りたいといっていたので、(実現して)うれしい気持ちがすごく写真に表れています。素の私が本当に出ています」と語る。またメークをしていない“すっぴん”も公開しているが、「普段はお化粧をあまりしないので“すっぴん”という言葉を使うと違和感があります。それが本当の自分。お化粧した自分は、作られた自分なのかな」と自然な流れで“すっぴん”の公開に至ったようだ。
写真集に収められた1年を「現場に行くたびに意見を求められました。今までは『未来ちゃん』だったのが『志田さん』って呼ばれるようになったり、少しずつ大人扱いされるようになって、自分をもっと出していかなきゃいけないのかなって思い始めました」と語る志田さん。6歳から女優として活動してきたこともあり、「今まではその場にいるだけで周りの方が勝手に進めてくれた」というが、今回の写真集も含めて「『どの衣装を着たい?』とか、そういう小さいことから、もっと意見を出さなきゃいけないんだなという場面が増えてきました」と今まで以上に女優として責任を感じているようだった。
次回は、高校生活の思い出やあこがれの女性像などについて聞く。
<プロフィル>
しだ・みらい。93年5月10日生まれ。神奈川県出身。00年にテレビドラマ初出演。06年に女子中学生の妊娠を題材にした連続ドラマ「14才の母 愛するために生まれてきた」(日本テレビ系)でドラマ初主演。07年に橋田賞新人賞を受賞した。10年には映画「誰も守ってくれない」に佐藤浩市さんとダブル主演し、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。同年はエランドール賞新人賞も受賞した。ほかに「小公女セイラ」(09年、TBS系)、「秘密」(10年、テレビ朝日系)などに主演。5~7日午後9時から放送される3夜連続スペシャルドラマ「ブラックボード~時代と戦った教師たち~」(TBS系)の第2夜(6日)に不良少女役で出演する。3月28日に発売された写真集「未来~小さいですけど、何か?~」(東京ニュース通信社)はB5判で2800円。