モデルで女優の菊池亜希子さんが、宮崎あおいさん、ミムラさんとともに役所広司さん演じる主人公・伊上洪作の3人の娘を演じた映画「わが母の記」(原田眞人監督)が28日から全国公開される。井上靖さんの自伝的小説が原作の今作は、11年8月に開催された「第35回モントリオール世界映画祭」で審査員特別グランプリを受賞した注目作。洪作の母を樹木希林さんが演じるほか、三国連太郎さん、南果歩さん、キムラ緑子さんも出演している。病弱ながら意志の強い次女・紀子を演じた菊池さんに、普段の生活上でのこだわりを聞いた。(毎日新聞デジタル)
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映画では引っ込み思案で病弱な紀子を演じた菊池さんだが、自身はアクティブで健康そのもの。普段持ち歩いてるのは動きやすいリュックだといい、「自分で刺しゅうして作ったり、人からもらったりしたバッジとかやコサージュがいっぱい付いています」と話した。いつも身につけているものは「(ストールなどの)巻物。巻いていると落ち着くんです。学生時代からそうだったので、私の似顔絵を描くと、いつも首に何か巻いている(笑い)。冬は首が寒いとすぐに風邪を引くので巻いていて、夏はショートカットだと暑いので、日よけです」と明かした。
美容について、菊池さんは「『本当にモデル?』っていわれるくらい化粧品とかに疎くて、いつもメークさんまかせ。全然語れないんですけれど……」と恥ずかしそうにしながらも、「大事にしているのは、ちゃんと洗う、落とすということ。メークとか、あんまり与えるものに頼らないようにしようとずっと思っています」と菊池さんなりのこだわりを語った。
「肌が荒れてもお化粧で隠したくないので、荒れないようにするために、体にいいものを食べる。外食でも『野菜が一番多いの(メニュー)はどれですか?』と聞いたりとか、食べるもので全部解決したい」と語る菊池さん。意識して食べているものは、「野菜をとにかく山盛り食べる。絶対食べるのは納豆ですかね」と話し、「お肉とか甘い物も大好きなんですけれど、大量だと体が受け付けないんです。割と健康に向いている体」と笑顔を見せた。そんな菊池さんのチャームポイントは? 「手は、一番嫌いだけど気になるところ。人にほめられるのは手なんですよね。結構大きくて、映像ですごく手が映えるといわれました。自分で好きとはいえないけれど、大事にしたい」と話した。
菊池さんは、18日に自身が編集長を務めるファッションライフスタイル本「菊池亜希子ムック マッシュVol.1」を発売したばかり。好きなものを詰め込んだ同誌について、菊池さんは「形式はムック本ですが、雑誌を作ろうという気持ちでやっている。女の子の雑誌ってカテゴライズされますけれど、何系っていう言葉に縛られたくない。モデルを十何年やっていると、似合うと思われている服も決まってくるんですが、そうじゃない部分をストレートに出す場所がほしかった」と熱を込めて語り、「洋服だけじゃなく、音楽やカルチャー、いろんな場所に出かけたりとか、なんの本なのか境目は曖昧な感じで、1冊の中でぐるぐる回ってほしい。割と自由に自分の思う本が作れました」と自信を見せた。
次回は、映画「わが母の記」に出演した菊池さんの演技や役作りの苦労などについて聞く。
<プロフィル>
きくち・あきこ。82年8月26日生まれ、岐阜県出身。ファッション誌「PS」(小学館、11年12月に休刊)でモデルとして活躍し、05年からは同誌でイラストとエッセーをすべて手がけるコーナー「道草」を連載していた。主な映画出演作に「ぐるりのこと。」(08年)、「森崎書店の日々」(10年)、「ファの豆腐」(11年)などがある。18日に、自身が編集長を務めたファッションライフスタイル本「菊池亜希子ムック マッシュVol.1」(小学館)を発売し、28日には映画「わが母の記」が全国公開される。秋には主演映画「みちのおく~よだかの星~(仮)」が公開予定。
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