東京・渋谷に大型複合施設「渋谷ヒカリエ」が26日オープンする。渋谷駅東口に直結した高さ約180メートルのビルで、中には国内最大規模のミュージカル専用劇場や20~40代の女性をメーンターゲットとした店舗が並び、“若者の街”のイメージが強い渋谷にできるオトナ女子の新スポットとして注目が集まっている。
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渋谷は戦後、東急電鉄を主体に生活ターミナル拠点として開発されたが、1968年の西武百貨店進出をきっかけにヤングファッションの一大拠点ともなり、音楽やミニシアターなど若者文化の発信地に。現在は、ギャルファッションの発信地としても注目されている。
渋谷ヒカリエは、かつて渋谷の情報発信拠点だった東急文化会館跡地に東京急行電鉄が再開発した地上34階、地下4階のビルで、延べ床面積は約14万4000平方メートル。地下3階~地上5階は、大人の女性をターゲットにした商業施設「ShinQs(シンクス)」、6~7階は飲食店、8階はイベントスペースやギャラリーを備える「8/(ハチ)」、9~10階はイベントホール「ヒカリエホール」、11~16階は劇場「東急シアターオーブ」、17~34階はオフィスが入る。 年間で売上高約250億円、来館者1400万人を見込んでいる。
「ShinQs」は約200店舗の7割以上が渋谷エリア初出店。家具や雑貨を販売する「ザ・コンランショップ」の初のキッチン用品専門店など生活雑貨専門店が数多く登場する。アパレルは、“旅”をテーマとした「ビームス ライツ」や日本初上陸となる米シューズブランド「ヴィンス・カムート」などが出店。地下には、オーガニック食材を使った総菜店「オーガニックハウス」、チーズ専門店「ジャコヴィア」、栄養士・管理栄養士のスタッフが客に合わせてお薦めのサプリメントをアドバイスする「ヘルシーワン」、パティシエの鎧塚俊彦さんが手がける「ヨロイヅカファーム・トーキョー」などが軒を連ねる。
「東急シアターオーブ」は約2000席の大型劇場で、こけら落としとして7月18日から米ブロードウェーの人気ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」を公演する。8階の「8/」のギャラリーでは、英・現代美術家のダミアン・ハーストさんの展覧会を開催。47都道府県の食をテーマに日替わり定食や国産ワインを提供する「d47食堂」では食事を楽しめる。
営業時間は「ShinQs」が午前10時~午後9時、6~7階の飲食店は午前11時~午後11時。(毎日新聞デジタル)