ジュンスカ：快晴の“野音”で復活ライブ　3000人超のファンの前で「第2章幕開け」を宣言

　昨年10月に“完全復活”を宣言したロックバンド「JUN SKY WALKER（S）（ジュンスカ）」が28日、97年に解散した際の最後のステージだった日比谷野外音楽堂（東京都千代田区）で復活ライブ最終公演を行った。雨男と呼ばれているボーカルの宮田和弥さんは「晴れちゃいましたー。晴れを呼ぶ新たなジュンスカです。第2章の幕開けです！」と宣言し、「START」や「全部このままで」などアンコール曲を含む20曲を熱唱し、約3100人のファンとともに盛り上がった。

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　この日開催されたライブは「TOUR 2012 “B（S）T”～完全復活～FINAL！」と題され、ベースの寺岡呼人さんは「節目節目でいつもここに立っている気がする」と感慨深げだった。リレー式にメンバー紹介を行った宮田さんは「前はメンバー紹介もこんなふうに互いに紹介し合えないほどピリピリしていた。4人でロックができるのはうれしいし、みんなのお陰。逃げたくなるときもあるけれど、歌からだけは逃げないで、魂で歌い続けていこうと思う」と観客の前で誓った。

　ライブでは、1曲のみ撮影や録音がOKで、そのデータを動画投稿サイト「YouTube」やSNSサイトなどにアップロードして、ファン同士で共有してもいいという異例のファンサービスを実施。1曲だけということだったが、宮田さんがファンに呼びかけるのを「忘れていた」ため、「PARADE」の途中からと「すてきな夜空」の2曲を撮影・録音可にした。宮田さんは「既成概念を壊していきたい。どんな科学反応が起こるか楽しみ」と話すと、ファンはさらに盛り上がった。

　ジュンスカは、ボーカルの宮田さん、ベースの寺岡さん、ギターの森純太さん、ドラムの小林雅之さんの4人組。97年に解散し、07年に再結成した。その後、08年に活動を休止していたが11年3月、東日本大震災のチャリティーライブのため活動を再開。同年10月の日本武道館（東京都千代田区）の公演で“完全復活”を宣言した。（毎日新聞デジタル）