SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
話題の映画に数多く出演し、11年のNHK連続テレビ小説「おひさま」への出演で認知度がぐんと高まった俳優の高良健吾さんの連続ドラマ初主演作となるWOWOWのドラマW「罪と罰 A Falsified Romance」が29日午後10時にスタートする。高良さんは、肥大する自尊心と過敏な劣等感にさいなまれ、人を殺してしまう青年・裁弥勒(たち・みろく)を演じている。罪を犯してしまう青年という役に共感できる、できないは別として「全部受け止めたかった」と語る高良さんに、役への取り組み方や共演者とのエピソード、ドラマの見どころについて聞いた。(毎日新聞デジタル)
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
ドラマ「罪と罰」は、「漫画アクション」(双葉社)で連載していた落合尚之さんの同名のマンガをベースに、ドストエフスキーの「罪と罰」を現代の日本に置き換えた内容となる。大学をドロップアウトした頭脳明晰(めいせき)な小説家志望の引きこもりの青年(高良さん)が、独自の思想から援交グループを支配する女子高生(橋本愛さん)を殺害し、思いがけなく第2の犠牲者まで出してしまう。自分を犯人だと見抜いている検事(伊武雅刀さん)が身近に迫り、さらに自己犠牲におぼれる女性・英知香(水川あさみさん)と出会い罪を自覚していく……。「人はなぜ人を殺してはならないのか」「人間が他の動物と異なる存在でいられる理由とは?」といった人類普遍のテーマに挑む問題作。
この役が決まって、初めて台本を読んだときの印象を「しんどそうだな(笑い)」と思ったという高良さん。原作マンガのコミックも手元にあったが「さくっと読んだんですけど、分かんなくて……。原作通りやってもしょうがないから、台本と現場で作っていこうと思った」と現場主義を貫いた。
これまでも「役に選ばれている感覚」とともに「人に求められているという感覚が好き」だと感じてきた。だから今回のように監督から「自由にやってください」といわれる現場では「計算をしていない、自分の人生、自分の中から出てきたものでやらなきゃいけない。でも、たとえ自分が間違えた感覚でやったとしても、最初のそれを見てくれるっていう喜びもプレッシャーもあります」と全身全霊で役に当たる。
今回の弥勒という役柄については共感できる、できないは別として「全部受け止めたかった」と語る。「(演じる上で)なるべく理屈っぽくとか考えましたけど、でもそこもあんまり計算していないかもしれないですね。弥勒は、人が嫌な部分、自身が目をそらしている部分、認めたくない部分というのを(せりふで)言っている。普通の人はそれをちゃんと真正面から見つめて、乗り越えようとしていると思うんですね。でも弥勒は全部人のせいにしてしまう。それが悪い方向に全部向かっていったりして。英知香に会って変わったけれど、それまでも(同郷の友人)矢住(中野明慶さん)といういいやつがいたりしても、自分から出会おうとしなかったし、出会えなかったんですよね。だから、この役に対して『もうっ』と(やるせない気分に)なるときはありましたよ」とさまざまな葛藤があったという。
水川さん演じる英知香は不幸を呼び寄せる、だが聖母のような女性だ。英知香のような女性をどう思うかと聞くと、「弥勒と英知香、どっちが分からないかといったら、僕が女性じゃないからかもしれないけれど、英知香の方が分からないし、演じるのも難しいと思うんですね。水川さんと2人、結構悩みながらやってました」としばし悩みながら答えた。弥勒が英知香に殴られるシーンは「監督が撮影のとき、水川さんに対して『本気で殴らなかったらもう一回だからね』っていってて。だから本気でしたね。気持ちよかったですよ」と振り返る。
女子高生の援交グループのリーダー・光を演じる橋本さんに対しては「同郷(熊本県)なので、熊本の話はちょっとしたんですけど、あんまりしゃべってないんですよね。でも、なんか(他の子と)違うエネルギーがありました。思い切りぶつけてくるので、僕も思いっきりぶつけて。橋本さん本人はそういう子じゃないと思うんですけど、本当に憎たらしい光でした。嫌いになりそうでしたね」と笑う。
最後にドラマの見どころを聞くと、「視聴者のみなさんが自由に弥勒のことを考えてくれたらいいです。コイツ最悪だと思う人がいたらそれでいいし、弥勒のことを好きかもと思う人もいるだろうし、そこは自由ですし、僕も押しつけがましくやらなかった。みなさんが自由に弥勒を裁いてください」とメッセージを送った。
ドラマ「罪と罰 A Falsified Romance」はWOWOWプライムで29日から毎週日曜午後10時に放送。全6回で第1話は無料放送。
<プロフィル>
87年11月12日生まれ、熊本県出身。05年に俳優デビューし、06年に映画「ハリヨの夏」で映画デビュー。その後、数々の映画に出演し、11年にはNHK連続テレビ小説「おひさま」に出演。初の舞台公演も経験した。映画の公開待機作に「苦役列車」(7月14日公開予定)、「横道世之介」(13年公開予定)などがある。
春場ねぎさんの人気ラブコメディーマンガ「五等分の花嫁」の小説「五等分の花嫁【春夏秋冬】」(講談社)第1巻が、予約好調により発売前に重版が決定したことが分かった。中野家の五つ子の高…
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された芥見下々(あくたみ・げげ)さんの人気マンガ「呪術廻戦」のコミックス29巻、最終30巻が12月25日に発売されることを記念して、24日の毎…
「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中のマンガが原作のテレビアニメ「葬送のフリーレン」のポップアップストアが、2025年1月17日から池袋パルコ(東京都豊島区)、福岡パルコ(福岡…
2024年12月24日 11:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。