マンガ新連載:「悪の教典」 まずは教師・蓮実聖司に注目、やがて未曽有の事件へ

「悪の教典」の連載が始まった「good!アフタヌーン」22号の表紙
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「悪の教典」の連載が始まった「good!アフタヌーン」22号の表紙

 雑誌で連載が始まった注目作を取り上げる「マンガ新連載」。貴志祐介さんのベストセラー小説「悪の教典」が、烏山英司さんの作画でマンガ化され、7日発売の「good!アフタヌーン」22号(講談社)でスタートした。

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 「悪の教典」の主人公は、東京都町田市の私立高校の英語教師・蓮実聖司。蓮実は高い知能を持ち、生徒からの人気も高い模範的な教師だが、実は他者への共感能力が欠如した反社会性人格障害(サイコパス)で、これまで自分の障害になるものを排除してきた。そんな異常な性格の一端を感じ取る生徒の存在に気づいた蓮実は……というストーリー。

 単行本は10年7月に発売され、「第1回山田風太郎賞」や宝島社「このミステリーがすごい!2011」国内部門1位に選ばれるなど、数々の賞を受賞。俳優の伊藤英明さん主演で映画化が決定しており、11月に公開される予定。(毎日新聞デジタル)

 ◇アフタヌーン編集部 城戸雄介さん

 「悪の教典」は、いわゆるモラルを尊ぶ教師モノとは一味違ったアプローチで人間を描きます。もはや学校は安全圏ではなく、教師も生徒も親もモンスターばかり。誰もが加害者にも被害者にもなりえます。無事“卒業”を迎えるために必要なスキルとはなんでしょうか。知性、暴力、財力、感受性、それとも……?

 まずは蓮実聖司という、とびきり現代的で有能な教師に注目を。やがて未曽有の事件へと物語は集約されます。くせ者ぞろいの“悪”たちが繰り広げる弱肉強食のサバイバルゲームをお楽しみください。

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