浅草駅ビル:80年前の姿復活 リニューアルで時計塔も再現

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 東京の新名所「東京スカイツリー」の開業に合わせ、東武鉄道がリニューアル工事を進めている浅草駅ビルの外観の改修がこのほど完了し、18日、新駅ビルが公開された。今回の改修により、1931(昭和6)年の建設当時に日本のアール・デコ建築のひとつにうたわれたネオ・ルネサンス様式の外観を再現。さらに、同ビルのシンボルであった時計塔も復活し、約80年前のモダンな姿が現代によみがえった。

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 同日、現地で開かれた外観完成式典には、「東京スカイツリー」の公式キャラクターであるソラカラちゃんなどもお祝いに駆けつけた。浅草駅の宮崎裕駅長は「オープンまであと4日に迫ったスカイツリーの“玄関口”として、これからも皆様に愛される駅にしたく、お客様をお迎えしたい」とアピールした。

 浅草駅ビルは、31年に関東では初となる本格的な百貨店併設のターミナルビルとして開業。始発駅「浅草雷門駅」(現浅草駅)として東武伊勢崎線が直接ビル2階に乗り入れ、地下1階から地上7階までは「松屋浅草支店」(現松屋浅草店)という、当時の東京では画期的な駅ビルだった。

 今回のリニューアルは、74年の改修工事で設置したアルミのカバー材を外して、外壁面を改修し、建設当時の姿を再現。また、シンボルであった大時計を、当時のデザインを参考にしながら復元し、ビル正面、東、西の3方向に設置した。時計の大きさは直径約1.5メートルという。夜には時計塔のライトアップも行う。

 今後も、2階の鉄道施設を順次リニューアルするとともに4階より上層部分の内装工事も進め、11月ごろに新たな商業施設としてリニューアルオープンする予定で、ビルの耐震補強工事も併せて進めていく。今秋完工予定。(毎日新聞デジタル)

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